【おそるべし30代のOLパワー2】
那須温泉郷に到着した翌日の土曜の朝から湯巡りが始まった。湯巡りといっても那須の温泉場は歩いて回れる場所にはなく、茶臼岳の麓にいくつかの温泉場が点在している。中腹には白濁した硫黄泉で有名な鹿の湯と元湯地区、山を登って行くと最奥地の標高1300mの地域には秘湯 大丸温泉がある。先ず大丸温泉に行って麓に下りてくるというのが順当なコースだ。
この企画に参加している旅館・ホテルは協力し合って、通常巡回しているシャトルバスとは別に、湯巡りをするOLたちのためにそれぞれが車を出して各温泉場のホテル・旅館まで送り届けるという。まさに至れり尽くせりの対応だ。那須温泉郷に良い印象を持って帰ってもらおうと、今回のバスツアー企画に各旅館・ホテルのおかみ、若旦那衆が連携して頑張っている姿にはまことに感心させられた。個々の旅館同士の競争はもちろんあるのだろうが、献身的に地域のために活動している。その背景にはエリアとしてのブランドを確立し、那須温泉郷自体の集客力を高めなければ駄目な時代に入っているという厳しい現実認識がある。
さて、話を湯巡りに戻そう。大丸温泉は那須岳から流れ出る温泉が湯川となったのをせき止めて、混浴露天風呂が作られている。40代の飛び入りオヤジとして密かに期待する気持ちが無かったといえば嘘になる。しかし、まあ湯治に来ているお婆さんでも入って来るかなと思いつつ湯に浸かっていると、ナナント、OLたちが大挙して混浴露天風呂に入ってくるではないか!
といっても体にはバスタオルを巻いているので実際はなんてことはないのだが、こちらの狼狽ぶりに対して、キャーキャーいいながら向かってくるその姿には全く屈託というものが感じられない。私は自分の体を首まで深々と湯に沈め、独りごちた「おそるべし30代のOLパワー」。
で、なかなかお湯から出られずに朦朧とした頭で捻り出した句をひとつ・・・
湯煙に 見え隠れする 雪肌や (火頭裸)
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コメント
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投稿: Cornelius | 2013.11.27 17:47