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【北千住○I○Iの勝算】

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カトラーの地元である北千住で、丸井の新店舗が27日にオープンした。首都圏のターミナル駅の中でも北千住は最後の大規模再開発案件といわれ、再開発プランに着手してから丸井のオープンまで20年を要したという。地元の地権者間の調整が遅々として進まなかったのが大きな理由。この間、さまざまな百貨店、スーパーの名前が再開発の核店舗候補として上がっては消えた。あの「そごう」や「西武」も一時は有力と伝えられたが、バブルの崩壊とともに聞かなくなり、結局、イトーヨーカドーと丸井の一騎打ちになった。北千住はイトーヨーカドーの発祥の地でもあり、最後まで粘ったようだが丸井が出した条件には敵わなかったという。意外なことに、この北千住店が丸井にとっては最大規模の店舗となる。

日経ビジネスが先週号(3/1号)で丸井の経営戦略について特集を組んでいる。スクラップ&ビルトが丸井の出店戦略の基本で、この30年間で丸井の店舗数は29店と変わっていないが、売り場面積は8倍に拡大したという。
確かに思い返して見ると、丸井は他の流通に比べると目まぐるしく店舗を改装し、私のようなオジサンには一体どこの丸井で何を売っているのか皆目見当がつかない。その変わり身の早さは、バブル時代にそごうなどが巨大店舗を出店して、巨艦主義をとったのとは対照的だ。丸井の最大の強みは、時代の変化に即応して空中戦を展開してきた点にあるのだろう。

そして当然のことながら、この北千住店でも空中戦をやるつもりなのだろうが、ぐるりと回ってみて他の丸井とは違った印象を受けた。地下の食品売り場が、いわゆるデパチカ風に充実しているのと、オープン時ということもあるのだろうが、オバサンが圧倒的に多い。しかも、母娘の組み合わせで売り場をウロウロしているのが妙に目についた。
20~30年前、日本の若者がまだ日々をつましく暮らしていた頃、ちょっと気の利いたファッションや家具を買いたいと思った時、そうした彼女たちのささやかな欲望を支えたのが丸井の「赤いカード」だった。その若者は月日を経てオバサンになったが、今度は「団塊ジュニア」と呼ばれる消費のスーパーエリートの子供を引き連れている。生まれた川に戻った鮭のように彼女たちは丸井・北千住店の売り場を回遊していたのかも知れない。
そう考えると、この北千住店は丸井の草創期のシンパ顧客(母)とそのジュニア世代(娘)を吸引する装置として計画された、新しい戦略を体現した店舗と言ってもよいだろう。

                                (カトラー)

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