ブログな人々のブログな人々によるブログな人々のための本
キムタケと腐女子の出会いを「奇跡の技」とコメントし、のんきに祝福していたら、事態は驚くべき展開を見せつつある。
もっとも、このやりとりをみていた「レビューのとらお」さんからは、「佐藤&竹中コンビの『経済ってそうだったのか会議』に対抗して、『腐女子でも分かる、萌える経済入門』を出していただかねば!」という御要望をいただきましたし、「HAGAKURE PLUS」さんからも「blog史上初の同人誌『小鳥×木村剛』とか」というご提案をいただきました。
こうなったら仕方がない!
コラムとゴーログを中心に、「小鳥」さんをはじめとする皆さんのトラックバックの内容を網羅した「月刊!木村剛」を定期的に刊行したいと思います(笑)。出版社にお勤めの方でご興味ある編集者、至急ご連絡ください(意外に本気だったりする……?)。
これは夢の続きか、はたまた奇跡への序章なのか?そもそもこの赤い糸をつないだ小鳥さんが「お ま い ら お ち け つ !マターリいきましょう(´∀`)。」と一喝したにも関わらず・・・・だ。半分は木村剛氏の確信犯的暴走だが、「やったら面白いだろうな」という皆の期待が後押ししているのも事実。しかし、月刊誌を刊行するというのは、まぎれもなくビジネス。ビジネスであれば、誰かがリスクをとり、リスクをとった分儲けなくてはなりません。木村氏の挑発に応じてどこかの出版社が乗ってくるのが一番望ましい展開だが、カトラーこと私も出版界に身を置くひとりとして、商業的な出版社の担当者が「腐女子とキムタケが萌えまして・・・」なんて企画案を上げていったらどうなるか?と想像すると、まあ、これを実現させるのは、なかなかハードル高いよと言わざるをえない。
なんだお前は冷やし玉浴びせにかかるのかといわれるのもシャクなので、ソリューションをひとつ紹介したい。
これはあくまで今回の企画を引き受けるキトクな出版社が現れなかった場合のソリューションのひとつと理解してほしい。
手法としては、日常/非日常さんが紹介していた有限会社鉤屋の場合に近いが、有志が集まりファンドを創りその資金で本を出版するというものだ。出版界にベンチャー的手法を持ち込みユニークな仕事をしていることで注目の英治出版がこうした手法で本を出している。私は講演を聴いただけで面識は無いが、社長の原田英治氏はアンダーセンコンサルティングから出版業に転じた変わり種で、ファンド形式による出版やオンデマンド出版など新しい出版手法にチャレンジしている。ファンド形式の場合は、当然、本が売れればファンドへの出資持ち分に応じてリターンが発生する。
この仕組みを活用すれば、「ブログな人々のブログな人々によるブログな人々のための本」が実現するわけだ。
仮に出版費用に800万円の予算が必要としよう。それを例えば、40万円×10口、2万円×200口=800万円という形で出資者を募り、匿名組合契約を結ぶ。発売より1年後に、出資比率に応じた事業収益/損益を分配するというものだ。
もしこの仕組みによってキムタケと腐女子のコラボレーションが実現するのなら、カトラーとしては年金保険料を踏み倒しても投資する。
(カトラー)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
そういえば百式の田口元さんの本も英治出版のブックファンドで出たんですもんね。
投稿: さいもん | 2004.04.21 02:41
さいもんさんコメントありがとうございます。
そうですね、田口さんの本はブックファンドで出版されています。本屋でも平積みされるなど結構イイセンいってる見たいですね。方法はどうであれ、企画が実現できれば楽しい。
投稿: katolaer | 2004.04.22 13:23