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スーパーサイズ・ミーに見る、市場主義というナチズム

supersize_me
アメリカに行った日本人は、誰もがジャンクフードの氾濫と食べ物のデカさに呆れ返る。
話題の映画「スーパーサイズ・ミー」は、マクドナルドやコカコーラに代表されるファーストフード産業、食品メーカーの巧妙なマーケティングの罠によって、いかに多くのアメリカ人が肥満と不健康に追いやられているかを風刺的に描いた作品である。

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n個の性とナルシス

narciss
<ナルシスの群生>

先々週エントリーしたマツケンに関する記事に1yardさんという方からトラックバックをいただいた。「ゲイとは・・・・・」という私の文章に不快感を受けられたということだ。推測するに1yardさんは、ここでの私の物言いなり文体が「ゲイとはこういうものだ」と決めつけているように感じられたのではないか。

1yardさんも言っているようにblogとはパーソナルなメディアツールであり、何を主張するのも勝手、けなすのも勝手という面があるが、ゲイの友人も何人かいるので、ゲイについて私のポジションを明らかにしておきたい。

まず私は、ゲイではない。だからゲイのことをわかったように言うつもりはないが、人間のセクシャリティについては、究極的にはn個の人間に対して、n個の性があり得ると考えている。女性が好きな男性もいれば、男性が好きな男性もいる。女性のような男性を好きな男性もいれば、男性のような女性を好きな女性もいる。こうして、n個の性が存在することに対して、社会の方が勝手に分類して「ゲイ」だ「オカマ」だ「ホモ」だ「レズビアン」だと、その場限りの言葉を押しつけているだけだ。雌雄の行動様式がはっきり分離している哺乳類なのに、どうして人間だけ、n個の性という現象が起きるのかといえば、人間においては、性が単なる身体機能ではなく、「意識」の問題に変質しまったからだと考えている。別の言い方をすれば、岸田秀氏が指摘したように、人間とは「本能」が壊れてしまった動物であり、恋だ、愛だ、好みだ、セクシーだと・・・意識が作り出す「幻想」が無いとセックスさえできなくなってしまったのである。とすれば、意識に依拠するセクシャリティとは、その意識のあり方の数だけ存在することになる。一般に異性を愛する人々が多数派という意味で「ノーマル」と言われているが、それは「右利き」が「左利き」に対してノーマルと言われるのと同じ程度のことに過ぎない。

ゲイ・ピープルに「ある種のナルシズム」を感じると述べたが、それは否定的な意味でいっているのではない。ナルシズムという言葉は、もともとはギリシア神話のナルシスの寓話を起源にしている。ナルシスと言う名の美しい青年が、呪いをかけられて自分の姿にしか愛を感じられなくなり、水面に映った自分の姿に恋して「水仙(ナルシス)」になってしまったという話だ。この話は後世、「だから自惚れはいけない」というような説教話に使われてしまうが、私はむしろこの神話は、n個の性を持つことになってしまった人間の哀しみを表現していると考えている。ナルシスが水面に見たのは、等身大の自分ではなく、想像の中の別の自分自身であったのではないか。それを今の自分ではない別の自己像をイメージする力と言い換えれば、ナルシズムとは「創造性や進歩」の源泉でもある。
芸術家(アーティスト)と呼ばれる人々にゲイ・ピープルが多いのは、異性以外のものも愛せるようになってしまった人間のナルシズムの本質と深く関わりがあると考えている。

マツケンは私の趣味ではないが、のびのびと解放されてパフォーマンスしている姿というのは良いものである。ゲイであろうがなかろうが、マツケンサンバを踊る彼には、吹っ切れた解放感が感じられるから社会的なブームになろうとしているのだろう。まあ、そんなことはないだろうが、マツケンから私に「自分はゲイではないのでブログの文章を修正しろ」と言ってこられたら喜んで対応させていただく。

3月8日はサンバの日!

ところで、Tinkleさんのブログで、とうとう3月8日に東京ドームでマツケンサンバのイベントが開催されることになったと聞いて、思わず申し込んでしまった。チケットには、観客席で観覧する一般チケットとグランドに降りてマツケンと踊る「サンバ券」とがあるそうなのだが、もちろん申し込んだのはサンバ券だ。

(カトラー)

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