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移民問題を問う② ~メルティング・ポットからサラダ・ボウルへ~

Salad20bowl 前回のエントリー記事「移民問題を問う」にさまざまな意見をいただいた。週刊木村剛でも移民問題が取り上げられるなど、この問題に関して少しづつ議論が進みはじめていることは喜ばしいことである。

生 産年齢人口の割合を維持しようと考えたら、必然的に移民を受け容れざるを得ないという議論から始めたわけだが、そうした経済的な観点からのみ「移民問題」 は論じることはできない。なぜなら移民問題は、国民国家としてのアイデンティティのありかたに直接関わることだからだ。この点については、意見を寄せてい ただいた方の中でも、単に数合わせのために移民に門戸を開くのは危険と指摘する声が多かった。

移民国家、国民国家のどちらを選択するのか 

実 際、新しい移民政策に転換し、計画的、戦略的な移民の受け容れに踏み切ったドイツでも、この転換によって、「移民国家になるのか、国民国家の枠組みは維持 するのか」という問題を巡って喧々囂々の議論が起きた。ドイツの場合は結果的には国民国家としての枠組みは堅持する方針、すなわち、移民受け容れの数は一 定の割合に抑制しつつ、むしろ受け容れる人材のレベルを高度化させていくという方針を選択した。人材の質を重視する戦略に転換した背景には、過去におい て、工場労働力の不足などからトルコなど周辺国から大量の単純労働力を移民として受け容れたにもかかわらず、生産拠点の海外シフトが生じたために、国内に 移民問題も絡んだ深刻な失業問題を抱えることになったことへの反省があった。ただ、このことに関連して、われわれが留意しなくてはならないのは、ドイツ は、当時、国内に400万人にのぼる失業者を抱えているたにもかかわらず、未来を見通した上で、計画的、戦略的に移民を受け容れるという政策決定を行った という事実だ。移民の問題は、知財をベースに国の産業を成り立たせることが求められている先進国にとって、単にナショナルアイデンティティの問題に止まら ず、世界中からいかに優秀な人材を獲得していくかという、グローバル規模で展開される人材戦略に他ならないと認識する必要がある。

日本人に対する純血幻想を排せ 

移 民の問題を議論すると、必ず噴出してくるのが、ナショナルアイデンティティの問題と絡んだ拒否反応だ。前回の記事に対しても、「移民をいれると日本がけが れる」というコメントを書き込んできた人物がいた。名乗らずにこの種のコメントを書き込んでいくことに対して、正対して応える必要はないのだが、こうした 反応が、日本人のある部分を代表していると思われるのであえていわせてもらう。日本人に対する純血幻想というものが仮に存在するなら、そんな幻想からサッ サとおサラバするためにも、移民をどんどん受け容れればよいのだ。確かに、この国では、おおよそ、単一民族が単一言語を話して暮らしているように見えるか も知れないが、近年の遺伝子研究の成果などを踏まえれば、倭人の起源には、日本列島にもともと住んでいたと考えられる先住民に加えて、朝鮮、樺太経由で北 方から移動してきた人々、また南方から海路を渡って移動してきた人々が混在して形成されていることが明らかになっている。何のことはない、日本の成り立ち 自体がそもそも「移民」によっていたということなのだ。

だ から、日本人の本質について「純血主義者」の主張とは全く逆の考え方を提示することができる。すなわち、日本および日本人の本質とは、もともと雑多なも の、多様な遺伝子が寄り添い、あるいはそれらを束ね、ひとつにまとめあげていった求心力それ自体に求められるのではないか。

社会の多様性を自覚的に担保する 

結 局、このことは、社会が多様性というものをどこまで自覚的に担保するのかという問題に行きつく。もともと「多様性」とは社会の変革と発展に欠くことのでき ない要素である。歴史的にいってもアメリカやオーストラリアのような移民国家は、まさに人種の坩堝であることをエネルギーに転化して成長を遂げてきたし、 イギリスやフランスも植民地からの移民やさまざまな文化的な刺激を外部から受け容れて活力を維持してきた。新しい文化や、テクノロジーの発展は常に異質な 文化同士がぶつかり合うことで生まれてきたという歴史的真実に対して、ヨーロッパの先進国は自覚的に対応している。移民をいやいや受け容れているわけでは なく、それが活力の源泉になると思うからこそ戦略的に移民問題に対応しているわけだ。

異 文化コミュニケーションの分野で、「メルティング・ポットからサラダ・ボウルへ」という言葉がある。坩堝(メルティング・ポット)の中で、さまざまな文化 的背景を持つ人種や人々が、溶け合って一体化していくよりも、サラダ・ボウルの野菜のように、それぞれ異質なものが、その特性をむしろ際立たせながら共存 していくことが望ましいという考え方だ。

フランスの「サラダ・ボウル」化 

フ ランスは、移民の受け容れに寛容だったが、その前提として、フランス共和制の理念を信奉し、フランス市民としてふるまうことを要求した。出自は問わない が、フランスという坩堝の中で一体化することを求めたのだ。しかし、ここ数年でエスニック・アイデンティティを主張する若者が急増している。その背景に は、フランス経済の停滞とそれに起因する若年層の深刻な失業問題がある。「国民国家」としての共和国の理想に亀裂が入り、モザイク化と階層化が同時に進行 する困難な時代にフランスも直面していて、好むと好まざるとに関わらず、「サラダ・ボウル」的社会モデルを志向せざるを得ない状況だ。

日本とて同じような状況に早晩直面することになるだろう。前回のエントリー記事でも指摘したように、移民の受け容れについて、既に選択肢は存在せず、いつどのように受け容れるかが課題になっている。階層化や貧富の差も拡大して、均質だった社会のモザイク化も進む。

そ れは、日本人と呼ばれる人々の一様だった心が、パッチワークのように孤立化していくことを意味し、一抹の寂しさも感じられる。しかし、見方を変えれば、そ のパッチワークをうまく繋ぎ合わせていくことができれば、日本という枠組みを超えて、より大きな絵を描くこともできるはずだ。

求められるのは、異質なものを異質なものとして受け容れる心と社会システムであって、「国家の品格」がどうのこうのと内容空疎な言説を弄するネオ・ナショナリズムや偏狭な純血主義ではないことだけは確かだ。

(カトラー)

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コメント

別に生物的な血統には拘りませんが、文化的摩擦を最小に抑えつつ緩やかに変化していく方向が望ましいと思います。
経済主導では多分この辺が十分に手当できずに長期的な混乱を孕むことになると思います。

そして文化的摩擦を抑制するには、少子化を生む環境や価値の転換も含む対策や変化が必要になると思います。
移民が子供を日本で産まない・育てないとは考えられないので、この国の環境が少子化に最適化してる問題は移民解禁によって解決するわけではないでしょう?
新たな下層社会をわざわざ作るのも愚かだと思うし、今のままで優秀な人材においで頂くにしても永続的な良い生活環境が提供できるとは思えないのでね。

そういう部分がある程度解決の目途が付けば、今度は移民の必要性そのものが胡散するんじゃないだろうか?(笑)

投稿: トリル | 2006.05.15 15:15

>何のことはない、日本の成り立ち自体がそもそも「移民」によっていたということなのだ。
すでに日本はメルティング・ポットになっているということでしたら、いまさら移民を受け入れる必要は無いのでは?

>歴史的にいってもアメリカやオーストラリアのような移民国家は、まさに人種の坩堝であることをエネルギーに転化して成長を遂げてきたし

日本の成長は、まさに同質の言語・文化であることをエネルギーにしてきたわけで、なぜ、今、それを変える必要があるのかさっぱりわかりません。
アメリカやオーストラリアのように土地や資源が有り余っているわけでもありませんし、フランスやイギリスのように過酷な植民地支配も行えませんし。


社会の多様性を自覚的に担保したければ、日本人が海外へ出れば済みます。

世界のどこへでも24時間以内に到達できるのに移民という方法で異文化を体験させようというのは、無駄なコストがかかるだけだと思います。

投稿: ほるほる | 2006.05.15 15:20

こういうの発見した。

Espresso Diary@信州松本
ハイブリッドな日本社会の予感。
http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/50858488.html

投稿: トリル | 2006.05.15 19:00

 この10年でアメリカは人口が3000万人以上増えています。その多くが移民です。アメリカの長期好況の要因の一つでしょう。
 ヨーロッパの中心国フランスやドイツが果敢に移民対策に取り組んで将来の展望を描こうとしていることもまた事実でしょう。
 しかし日本が彼らのように移民を大量に受け入れることはないと思います。
 私個人としても、少子高齢化化、人口減少、労働力不足、景気後退を解決し 文明的活力を生み出す目的での移民受け入れには賛成できません。
 戦争こそ科学技術発達の母であると信じられてきました。冷戦期間を通じて米ソ英仏が国力を注ぎ込んで最先端技術の開発にしのぎを削ったはずですが、その彼ら自慢の軍事技術も 戦争を放棄した日本の民生技術に遠く及ばなかったことを忘れてはならないと思います。
 移民を大量に受け入れて先進国の国民が就きたがらない3Kと言われる職業に追いやる事を 景気や文化的活力や社会制度の変革のカンフル剤だと 欧米諸国同様に信じてよいものかどうか。

投稿: 武井 | 2006.05.16 10:27

なぜ、多くのひとが移民とならなくてはいけないのでしょう。

生まれた、育ったところに住めない。住みたくない。
でも、それはなぜなのでしょう。
いろいろな理由があると思います。
ただ、その多くはそこで生活、生存すらもできない。
なぜ、できないのでしょう。

なぜ、不法入国や不法労働を試みてまでも、彼らは移り住もうと思うのでしょう。

移民問題というのは、
資源を日々豊富に使用して便利で物質的に恵まれた生活をしている人たちが、
自分たちと同等な生活環境をこうした人たちに分け与える。それが基盤になっているのでしょうか。
それとも?

投稿: norinono | 2006.05.16 14:07

日本の場合、移民問題と切っても切り離せないのが、在日韓国朝鮮人の方々の存在です。彼らが移民として日本人のアイデンティティを持っていただきつつ、半島の知恵や文化をもたらしてくれる日本を豊かにしてくれる存在であれば、この問題はそれほど大きくならかなったと思います。

事実、たくさんの在日の方々が日本を豊かにしてくれました。

ただ一方で、民団や総連は残念ながら日本に対する敵意ともいえるような主張を繰り返して来られて、日本人に対して反省と謝罪をばかり求めて来られました。そして日本に同化しようとせず、まさにフランスで問題になっているような、エスニックアイデンティティの過剰な主張をされてきました。

移民→日本に対する敵意。なんとなくモヤモヤした曇った気分というのが日本人の中に植え付けられてしまって、晴れやかに移民を受け入れられなくなってるのは、このせいだと私は考えます。

投稿: 3RD EYE | 2006.05.16 23:08

>事実、たくさんの在日の方々が日本を豊かにしてくれました。

具体的な事例を挙げてくださいな。

日本帝国が朝鮮人を豊かにしたのであって、その逆は無いよ。

感謝を捧げるなら、幕末にやってきた欧米の技術に捧げましょう。

投稿: ほるほる | 2006.05.17 20:59

フランスの暴動やドイツの急速なネオナチの拡大は
無謀な移民政策を行った結果でしょう
また、各国の欧州憲法が否決されているのも同様です
なぜ欧州のような成熟した国家間ですらうまくいって
ない移民政策をまだ人権や著作権すら守れないこの極東で行う必要があるのか
民潭と総連の統一は決して前向きではなく明らかな後ろ向きの握手に過ぎません
伊藤博文氏や福沢諭吉氏らが説いた脱亜論の先見性に改めて驚かせられます
判断の間違いじゃないですか

投稿: 半兵衛 | 2006.05.18 10:32

カトラーさんがここで言っていることは、学術レベルでの理論にも即したごくまっとうな主張だと思う。

ここにコメントしてる人たち(全員ではない)に共通してるのは、概ね次の3つではないかな。

・人口の構成が急激に変化することに対する楽観主義。というか、無策。
・異文化に対する偏見。
・経済のメカニズムに対する無理解。

あと、もうひとつ挙げるなら、国家の政策目標は何かという価値観の問題。

社会の同質性というのは秩序に維持とか連帯性を生み出すには有効ですが、
それ自体が経済成長の原動力になることはないんですよね。
(もしアカデミズムの土俵に乗るレベルでそんな文献があるのなら、ぜひとも教えてほしい。。)

カトラーさん>ボランティアの啓蒙活動ご苦労様です。

投稿: Stranger | 2006.05.18 15:24

>(もしアカデミズムの土俵に乗るレベルでそんな文献があるのなら、ぜひとも教えてほしい。。)

社会の多様性や文化の多様性の定義が、アカデミズムの土俵に乗るレベルで定義されたことってありますかね?

生物学的多様性を、そのまま社会学や文化学に演繹できるというのは、疑似科学です。


>・経済のメカニズムに対する無理解。
労働力を急激に増やせば、供給過剰になり、労働力の質も賃金も低下する。
1人あたりの生産効率を高めるのが経済成長の原動力なのに、頭数を増やしても何にもならない。

日本の経済を停滞させて、移民を無理矢理にでも受け入れさせようとしているのなら、話は別ですけど。

投稿: ほるほる | 2006.05.19 07:57

Let me say in English (Japanese unavailable).

>社会の多様性や文化の多様性の定義が、アカデミズムの土俵に乗るレベルで定義されたことってありますかね?

There are mountains of articles about ethnic diversity. This is a very hot topic in political science. You should check scholarly journals in the field.


>労働力を急激に増やせば、供給過剰になり、労働力の質も賃金も低下する。
1人あたりの生産効率を高めるのが経済成長の原動力なのに、頭数を増やしても何にもならない。

This argument is totally wrong. You are confused with long run growth and short run business cycle.

投稿: Stranger | 2006.05.19 10:57

偏見だの無策だの無理解で

返答は英語でしろか

移民が低賃金労働者を増やす以外で意味のあった
事例を教えてほしいもんだよ
スペインじゃ大手の会社の駐在員にさえ居住労働許可の申請を却下してるのに
アカデミックな説教より現実社会がどう動いているかを見据えないとね

移民が偏見や無策や無理解の解決法とは思えないね

投稿: 半兵衛 | 2006.05.19 12:48

Why Japanese typo is not available ???

I quite agree with Stranger-san's Opinions.
More often than not, prejudices against immigration come from Ignorance of history or their cultural background.
What we could do in the first place is, perhaps, getting knowledge and understanding .......

投稿: Junq | 2006.05.19 12:58

皆さん、コメントを見て、この問題がこれからの日本や自分自身のことを考える上でも、大変重要なテーマであることをあらためて自覚しました。Strangerさんが、議論を的確にまとめてくれましたが、アカデミックな検討も含め、もっと現実に即した突っ込んだ議論が必要ですね。
norinonoさんが指摘されているように、移民問題について議論する場合、受け容れる側の論理ばかりが先行し、移民の側の視点からの議論が明らかに欠落しており、そのせいで本質が見えてこないのでしょう。私にも在日の友人がいて、彼の困難な立場をこれまでも見てきましたが、日本人としての自分のアイデンティティに何ら疑いをもたずに対応してきたことに、いま気づきました。移民の人々とは、それを受け容れる国の人々にとって、鏡のような役割を果たしているのではないでしょうか。きれいごとをいうようですが、歪んだ心でそれを見れば、相手の姿も歪んで見えるというのが、この問題の本質ではないかと考えています。トリルさんが、Espresso Diary@信州松本の文章を紹介されていましたが、こちらのアイデンティティそのものを揺さぶるのが移民の問題だと思います。だから、議論が感情的な色彩を強く帯びるのでしょう。この文章にも書いたことですが、私は、移民の問題に対応することを通じて、われわれ日本人自体が変質すべきだと考えます。一度、壊れるべきなのです。「品格のある日本」「美しい日本」といって、日本を礼賛することを否定はしませんが、そんなものはノスタルジーの世界にあるだけで、現実世界のどこにも存在しません。今の日本は、先進国の中で最も自殺率の高い「醜い国」であることを認識すべきです。
また、移民を受け容れることが、何かの解決策になるとも思いません。日本も含め、先進諸国が直面している問題は、どれもが簡単には解けないことばかりです。それでも移民を受け容れるべきというのは、それによって日本が壊れるからです。明治維新もある意味では、日本を根底から壊したことではなかったでしょうか。われわれの選択肢には苦しい隘路しか残されていないのです。絶望を知らなければ、レミングスの行進のように「美しい日本」とやらの幻を見て、崖から転落するだけでしょう。

投稿: katoler | 2006.05.19 21:08

>それでも移民を受け容れるべきというのは、それによって日本が壊れるからです。

結局、これが言いたかった事という訳なのかい?

直さなければならない事、このままで良い訳が無い事、ま、色々ありますわな。

しかし日本を壊すために移民を入れるというのは、来て頂く移民にとっても不幸なんじゃないですか?
大体そういう理由で、自国に異なる文化や価値を持った膨大な人数を受け入れようとした国なんてあるんですか?
論じ建てで言えば、本末転倒なエッセイになってしまうと思いますよ。
所謂「タメの」論理展開はネットでは直ちに見透かされますよ。

投稿: トリル | 2006.05.20 16:07

> 日本を壊すために移民を入れるというのは、来て頂く移民にとっても
> 不幸なんじゃないですか?

新しい国に来るのですから、移民にとって素晴らしい新天地になるのかもしれせんよ。

いずれにしろ、今の醜い状態は壊さなければなりません。ところで、危機感のない今の純日本人達に壊すだけのパワー(自浄作用)があるのでしょうか。(ここのコメントを読んでいても、反対派の方達の議論は小田原評定だし)

> 大体そういう理由で、自国に異なる文化や価値を持った膨大な人数を
> 受け入れようとした国なんてあるんですか?

前例がなきゃだめなのですか。(お考えが硬直していますね)

投稿: ADELANTE | 2006.05.20 18:08

>ADELANTEさん
>純日本人達に壊すだけのパワーがあるのでしょうか

いや、確かにそれは無いですな。
ただ貴方のブログにあるように「自惚れだけが強く~」とまでは思いませんし、幸いな事に世界は日本と日本人だけでできている訳でもないですから(笑)
世界が繋がっている以上日本も変わらざる得ないと思いますよ。

別に私は小田原評定とは思いませんし前例が無いを言い訳にしてる訳ではありませんよ。
むしろ事を十分説得力もなく無責任に奨めるのは疑問だと言ってるのです。
日本を壊したいというならば「どの様にどういう理由でそうしたいのか」をまず訴えるべきじゃないでしょうか?
そこで賛同を得られるならば具体的戦術として移民促進なども出てくるとは思いますが、今の手順では不信感を持たれる損失の方が大きいと思いますよ。

投稿: トリル | 2006.05.20 19:59

日本を壊すといったのは、ひとつのレトリックですね。壊すこと自体が何も目的ではない。いったん壊すという過程を経なければ、本当の意味での再生はありえぬほどこの国の閉塞感は深刻なものがあります。以前のエントリー記事でも述べたことですが、ニートやフリーターなど「下流」層が階級意識も持てないような「平和で豊かな」日本で、変革のエネルギーがどこから出てくると考えればよいのでしょうか。
移民問題を考えることは、そのひとつの契機になると思います。明治維新を例に引きましたが、幕末の閉塞感も今の日本の状態に近いのではないでしょうか。幕末の人々は黒船に出会ったように、移民と出会うことで、日本が日本であることが何なのかが逆に見えてくると思います。移民を受け容れることに対して、慎重論を唱える人々の議論は、理解できる面もありますが、外に対して心を閉ざすことで一体何を守っていることになるのか疑問です。
この国は、とても「美しい」などといえる状況にはないという認識では、ANDENTEさんと同意見です。
今の日本がいかに醜いかということをいうためには、難民の受け入れの数字を示すだけで十分でしょう。
世界中には約2100万人にも及ぶ難民が存在しているといわれますが、1990年から1999年の10年間に日本が難民認定をして受け容れたのは、驚くべきことに、わずか50人です。2000年の数字を比較すると、日本の受け入れ数は、わずか22人。他国の数字を出すのもはばかれますが、アメリカ:20,000人、フランス:5,185人、イギリス:10,186人、ドイツ:13,043人、イタリア1,650人、カナダ:13,990人です。こんな数字を前にして、それでもなお日本は美しい、いい国だ、他の奴なんか入れたくないと言い張れるものかどうか?

投稿: katoler | 2006.05.20 21:52

みなさま。
多文化共生主義を真剣に考えなくてはならないのは、世界が資本主義を中心に動いているかぎり、経済移民と呼ばれる人たちは、必ずや存在するからなのです。
リベラルな資本主義が、世界の自然を食い荒らし、人間たちの生死までを翻弄する世の中です。資本主義社会における移民の問題は、単なる「国境をこえる人の移動」という次元ではありません。それにまつわる人権の問題です。
ですから、「移民」は、現代社会に生きる人たちの、いわば、義務のようなものだと私は考えています。数十年後の敗者は、我々日本人かもしれません。実際、日本も、明治初期から60年代まで、日本が「移民」を世界に送りだしてきた国です。ですから、今度は受け入れる国になるのが?ールだとも思います。移民問題を回避し続ければ、世界の国々にオピニオンを言える国になったり、美しい良い国だと言われることがあるでしょうか。
確かに欧州諸国は、現在は移民受け入れに躊躇しています。ただし、彼らはホロスコートや植民地主義という歴史の反省として、今までに大量に移民を受け入れ、移民政策とそのシステムを真剣に取り組んでいました。一時的に消極的な態度を見せているにしろ、現在、多く知識人たちを核として新しい道を模索中です。欧州の新聞や雑誌を買えば、移民問題がどれだけ掲載されているでしょうか。それだけでも関心度の違いが日本とは大きく違います。現在の欧州の消極的態度を批判する権利さえ、本来ならばないのではないのでしょうか。「ネオリベラル的グローバリズム憎んで、移民憎まず」が私の考えです。

投稿: Junquo | 2006.05.20 22:39

Junquo さま

>多文化共生主義を真剣に考えなくてはならないのは、

だったら、移民は最悪の手段。文化は均質化され、多様性は無くなる。
アメリカに移民した人間は、すべてがアメリカ化したアメリカ人になった。残っているのは食い物の好みくらい。


>日本が「移民」を世界に送りだしてきた国です。ですから、今度は受け入れる国になるのが?ールだとも思います。

だったら、アメリカが移民を出すようになるまで待てばよい。

>。欧州の新聞や雑誌を買えば、移民問題がどれだけ掲載されているでしょうか。

欧州が世界の基準では無いし、知識の王というわけでもない。
多文化だの多様化だの言う前に、その欧州中心主義から抜け出さないとね。

ホロコーストや植民地支配で多くの文化や文明を抹殺し、いまでもアフリカを混乱させている連中の言うことを、まともに受け取るのは愚かなことです。

投稿: ほるほる | 2006.05.21 15:13

>ほるほるさま

>欧州が世界の基準では無いし、知識の王というわけでもない。多文化だの多様化だの言う前に、その欧州中心主義から抜け出さないとね。

西洋文化を信奉するとかしないという問題ではなく、欧州の事例を「歴史」として引用しています。過去の事象と比較するための材料になることが歴史の意義のひとつではないでしょうか。欧州の事例は、ひとつの視点にしかすぎません。

>だったら、移民は最悪の手段。文化は均質化され、多様性は無くなる。

だからここでkatoler さんは、移民社会になっても文化が均一化せず、多様性がなくならない“サラダ・ボウル”的モデルについて書いているのではありませんか。

>だったら、アメリカが移民を出すようになるまで待てばよい。

アメリカはアジア圏などをはじめとして既に移民を出していますよ

投稿: Junquo | 2006.05.21 18:29

Junquo さま
>だからここでkatoler さんは、移民社会になっても文化が均一化せず、多様性がなくならない“サラダ・ボウル”的モデルについて書いているのではありませんか。

サラダ・ボウルと野菜ジュースの区別は可能なのでしょうか。

移住することで、土俗的な部分を失ってしまった文化が長く独自性を保つとは思えないのですが。

投稿: ほるほる | 2006.05.21 22:59

かつて 非武装中立という理想を掲げた人々が自衛隊解散、日米安保条約破棄を実現させようと手段の限りを尽くして活動し それなりの影響力を持った時期がありました。
 しかし日本国民は、自衛隊と日米安保を維持し続けました。
 「軍隊を持たない独立国なんてあるのか?」
 「前例主義は硬直している」
 「日本が侵略されたらどう対処するんだ?」 
 「世界で最も好戦的で残虐なのが日本人である。そ の日本人が再び武力を持つ危険性の方をより心配す べきだ」
 「な、なに? まあいい、それでも万が一侵略され たら庶民が素手で抵抗するということか?」
 「その通りだ レジスタンスのゲリラ戦で抵抗すれ ばよい」
 「訓練された重武装の軍隊を相手に? 無数の犠牲 者がでるのでは?」
 「人を殺すより殺されるほうがより道徳的だ」
 「あなたが個人的信念で殺されることはかってだが 無数の犠牲者にそれを押し付けるつもりなのか?」 
 「それなら最初から降伏すればよい 非暴力、無抵 抗主義こそ人として理想の姿だ」
 「???????」
戦後日本の歩みを冷静に眺めてみれば この移民大量受け入れ問題についても日本国民の多くは、少なくとも過半は極めて現実的判断を下すものと思ってよいのではないでしょうか。
 理想論で「人類の壮大なる実験」を強行すれば多くの犠牲を払うことになるという事を、賢明な日本人はすでに 歴史から学んでいると思います。

投稿: 武井 | 2006.05.22 00:10

>ほるほるさま
>サラダ・ボウルと野菜ジュースの区別は可能なのでしょうか。

野菜ジュースとサラダ・ボウルは明確に区別されます。ウィキペディアにも2つの概念の違いがのっていますね。
「野菜ジュース」という概念は、18世紀末あたりからアメリカで理想とされた、“移民が溶け合う融合帯”つまり、メルティングポットのことですね。この概念と、サラダボウル(つまり、多文化主義)は、異なる概念です。前者は、確かに、画一化に通じる政策でしょう。後者はそれぞれの民族的・文化的ルーツを尊重しあいながら互いに共生していくのを理想とします。現在、カナダやマレーシアなどをはじめとする様々な国が後者を目指しているんですよ。フランスも、少しずつですが、ジャコバン的共和主義(押し付けのメルティングポット的概念です)からサラダボウルへと移行しつつあります(前進したり、後進したりしていますが)。普遍性を求めるか、差違を認めるか。難しい問題ですね。

投稿: Junquo | 2006.05.22 01:24

>後者はそれぞれの民族的・文化的ルーツを尊重しあいながら互いに共生していくのを理想とします

どうやって?

イスラム教のラマダンを止めさせる、ベールを止めさせる
豚肉を食わない?
女性性器の割礼は?
一夫多妻は?
理想は美しいけどそれじゃ「美しい日本」と大差ないね
歴史的にどちらの文化や民族的な影響が残った状態で
存続した国はあるのか?
在日の苦労だって彼らの戦後の略奪など知っていれば
おかしいと思うはず。
難民は35人だけど在日は20万人もいる、彼らの多くは密入国それでも帰れとか言わないぞ

投稿: 半兵衛 | 2006.05.22 10:03

難民と移民をごっちゃにした話は止めた方が良い。
また私自身は配偶者や保護者に日本人がいる場合のそれは大いに結構だとさえ思っているし、現実問題それはどうやら不可逆的に進行している。

私がこの問題で危惧しているのは、大抵受け入れる側の土壌として倫理や道徳的な不文律が新参者に適応されると思われる部分で、例えばカトリックやプロテスタント的価値に相当するモノが、八百万の神とか八紘一宇とか座学的地球市民的なモノであってはどちらにとっても混乱の素にしかならないという事なんですよ。
法の背景になる価値体系が、つまり所謂「正義」の置き所といいましょうか、それをこの問題に絡めて一揆に片づけるという、意図的に造る状況によって形成させようとするのは、人工国家ソビエトが崩壊したような末路を想起してしまいます。

成り行きが良いなどとは言いませんが、移民問題から日本改良という考えは瓢箪から駒ぐらいの確率で、むしろ日本混乱の方が正しい認識だと思われます。

投稿: トリル | 2006.05.22 16:44

Junquo さま
>野菜ジュースとサラダ・ボウルは明確に区別されます。

文化が共存している状態と、解け合っている状態を誰がどのように判定するのでしょうか。野菜ジュースに近づいていたら、サラダに戻るように操作をくわえては、別の画一化を招くことになってしまいますし。

すでに、地球上では様々な文化が共存しているわけで、移民を行ってまで日本全体をサラダボウルにする必要はないと思います。
多様性の保持なら、東京というサラダ・ボウルで充分ではないでしょうか。

投稿: ほるほる | 2006.05.22 22:47

>トリルさん

おっしゃるように、移民の問題を人道主義や人類的正義みたいなところから論じると、頭でっかちになるだけで現実から乖離しますね。恋愛関係にまで発展するくらい近づくか、それができなければ距離を置いて接するか、距離感のとりかたを間違えると、混乱だけが生じるというのは、わかる気がします。少なくとも座学的立場から偉そうにものをいうべきではないでしょう。
移民の問題は、人間同士の話なので、数合わせだとか、社会システム論的な話だけではダメで、肉弾戦でいかないとラチがあかない。まぬけな偏見から一歩も踏み出せないどうしようもない輩も、肉弾戦をやってみせればグウの音もでなくなるでしょう。
三国人が大嫌いな、あの石原慎太郎でさえ、移民問題を真面目に考えるべきと言ってますね。この問題を考える上で必要なのは偏見ではなくて、知性と肉弾戦です。
移民問題は私にとっても本質的なテーマなので、近いうちに肉弾戦をやるつもりですよ。乞うご期待。

投稿: katoler | 2006.05.23 01:16

 偏見を排除した知性をもってこの問題を考えるべきだとは、仰せの通りだと思います。
 ただ、石原慎太郎が大嫌いなのは「三国人」ではなく 「不法に滞在している、または日本国民の生命と財産を傷つけ奪うという日本の法律を守らない三国人」です。
 カトラーさんが何故、極めて常識的な内容の石原発言を捻じ曲げて解釈するのか理解できません。 これを偏見というのではないでしょうか。
 また 仰るところの「肉弾戦」ですが、私にはうまくイメージすることが出来ません。

投稿: 武井 | 2006.05.23 08:18

すみません。
日本に「純潔論争」なんて存在しているんですか?聞いた事も無いんですが。
移民の受け入れに慎重な方は、単にテロやスパイ防止の観点からのみ慎重なのだと思いますけど。

投稿: ?? | 2006.05.23 21:09

興味深く、拝読しました。
私は、移民というと、日本の場合、「サラダボール」というより
めだかの水槽に、熱帯魚やピラニアが、注ぎこまれるイメージです。
同じ魚とはいえ、生態系がまるっきりちがうわけで、
めだかとピラニアがどうやって共存するのか見当もつきません。

それぞれの魚が、それぞれの環境の中で、独自の進化を遂げたように、
民族もそれぞれの文化や伝統によって、今があるように思います。
気の遠くなるような時間があれば、
ピラニアとめだかの間に新種が生まれる日が来るかもしれませんが、
(それが素晴らしいことかは別として)
現時点では、私には、混乱しかイメージできません。
私のようなものにも、わかりやすく、知性と肉弾戦について、
お話しいただけると、ありがたいです。

投稿: かしわもち | 2006.05.24 10:56

武井さん、かしわもちさん、コメントありがとうございます。
石原都知事の「三国人」発言の主意については、武井さんのご指摘の通りと認識しています。私のコメントは、外国人の素行に問題意識を抱えている石原都知事でさえ、「移民問題への対応が必要と考えている」という点に力点があったこととしてご理解ください。
移民の人々が、かしわもちさんがいうようにピラニアというのは、甚だ疑問です。肉弾戦が必要と申し上げたのは、そうした、いらぬ憶測や心配で頭をふくらませるよりも、実際に一緒にゴハンでも食べて、話してみれば良いのではないかということです。座して議論していても、この問題は解けません。

投稿: katoler | 2006.05.24 12:52

カトラーさん。

移民との交流と彼らに対するステレオタイプの関係について、Caplanが興味深いデータを紹介してます。

http://econlog.econlib.org/archives/2006/05/immigration_see.html

データの解釈に関しては、各々にお任せするとして。

それから、Mankiw Blogからの孫引きですが、NYTに移民政策に関する面白い記事がありました。こちらはどちらかというと、倫理的な話ですね。

Even if you accept the debatable economic premise that low-income workers are significantly harmed, the argument [against increased immigration] fails on moral grounds. It flunks the famous ''veil of ignorance'' test of John Rawls, the quintessential liberal philosopher who stressed protections for the least fortunate members of society. Social rules are fair, he wrote in ''A Theory of Justice,'' if you would endorse them without knowing what your position in society would be.

Suppose you were setting immigration policy from behind that veil of ignorance. Which of these would you choose?

(1) Restricting immigration to protect some of the lower-paid workers in America from a decline in wages that would be no more than 8 percent, if it occurred at all.

(2) Expanding immigration to benefit most Americans while also giving some non-Americans living in dire poverty the chance to quadruple their income.

あと、私に対して何で英語なんだというご質問がありましたが、私は海外に住んでて自宅以外では日本語入力が出来ないからです。念のため。

投稿: Stranger | 2006.05.25 03:08

ところで、どこから移民を受け入れられるのでしょうか。

世界のほとんどの国では少子化傾向が顕著で、将来のことを考えれば若年層を海外へ出したがらないだろうし、日本が他国の若年層を吸い出すのは、その国の文化と社会を破壊することになります。

katoler さま
>座して議論していても、この問題は解けません。
移民の医療保険と年金は誰がどうやって負担することになるのでしょうか。

日本の若者は、日本の老人を支えるだけで精一杯です。

投稿: ほるほる | 2006.05.25 21:14

>Strangerさん、興味深いデータとレポートをありがとうございます。

異文化理解は、異文化そのものが身近にあることで始まるというのが、極めて当たり前の事実ですね。やはりこの問題は、日本人にとって黒船なんでしょう。
今、必要なのは命を賭して黒船に密航を企てた吉田松陰のような人物かも知れませんね。
遠くから黒船を見て、怖がっていても何の埒もあきません。知的怠惰を排し、こちらから踏み込む勇気が必要です。

>ほるほるさん

石原慎太郎氏は、日本で留学経験のある外国人から移民を受け容れたらどうかという考えを表明しています。受け容れ方は色々やりかたがありますね。別に先進国からと限る必要は無い。米国の大学のマスター、ドクターコースに一番多いのは、中国人で、次いで韓国人です。日本はアジアの若い人たちからもパスされているわけで、優秀な留学生を引き寄せるためにも移民制度を整備するべきでしょう。

年金問題に対しては、移民は解決策になります。
移民に門戸を開けば、外国人労働力が増加します。彼らが日本で働いている間、社会保険も支払ってもらうようにすれば、破綻寸前の年金制度を支える方策になるんですね。これは政策当局でも真面目に検討されている議論です。

投稿: katoler | 2006.05.26 21:27

katoler さま
>彼らが日本で働いている間、社会保険も支払ってもらうようにすれば、破綻寸前の年金制度を支える方策になるんですね。


移民のほとんどは、子供へ高等教育を与えるために子供の数を増やそうとしませんから、移民が働けなくなった時に支える人間がいなくなります。

年金制度の破綻を数年ほど先延ばしにする効果しかありません。

また、稼ぎ3~4割を年金と保険料金に取られると知って移民に来る人は少ないと思いますが・・・。

投稿: ほるほる | 2006.05.29 22:42

>ほるほるさん

ご指摘の点は、移民の流動性の問題ですね。日本に来た人々がずっと居つけば、おっしゃる話もありうるのですが、実際は故国に帰ったりする場合がほとんどでしょう。移民の定義に関係しますが、帰化するのは一部で、永住権を認めたり、長期の労働ビザを発行することで流動性の高い海外の人々を受け容れることが可能になります。

3~4割の社会保険などをとられても、喜んで移民はくるでしょう。不法滞在者と呼ばれる人々も含め、既にかなりの数の外国人が入っています。
お近くの中華料理の店員は中国人ではないですか。彼らがそうというわけではありませんが、当局の保護も受けられづに、劣悪な労働条件で働かされています。そうした労働を表に出して、保険や税金をきちんととれば、彼らも喜んで仕事をするはずですね。

投稿: katoler | 2006.05.30 01:32

>劣悪な労働条件で働かされています。そうした労働を表に出して、保険や税金をきちんととれば、彼らも喜んで仕事をするはずですね

雇用主にしてみれば、賃金と手間が日本人と同等の外国人労働者を雇おうとはしないでしょう。

投稿: むにゅう! | 2006.06.03 18:50

ただ、間違いなくいえることは、価値観はもちろん、言葉も文化も肌の色も違う人々が、地球の環境とか、保健医療の問題とか、同じ目標のために力を合わせる時代になってきたことは確かだと思います。日本人だけでできることは限られているのですから。皆さんの論議とは離れてしまって申し訳ありませんが、異文化を理解する度量は、はぐくんでいかなければと私は思いました。

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