来たれ、異文化にオープンマインドなフリーター、ニート諸君!
いちいち説明するのも面倒なのと、村井さんは、大変面白い才能なので、今回のエントリー記事では、彼のことについてまとめたい。
街づくりから始めると病院を飛び出す
村 井さんは、まだ30代の青年だが、もともとは作業療法士(リハビリ士)として、栃木の病院で患者を持っていたという変り種だ。病院で治療を進めることで、 患者さんの体の機能は改善するかも知れないが、ハンディキャップを抱えた人々が自立して社会生活を営むためには、街づくりなど生活インフラ整備からやらなくてはダメだという思いから、仲間何人かと、お医者さんも巻き込み、病院を飛び出した行動派の青年だ。
地 元のディベロッパーを口説き落として佐野市で、障害者を受け入れる賃貸マンションと病院などの複合プロジェクトを立ち上げた。彼がこの仕事を手がけていた 10年前は、バリアフリーという言葉がようやく普及し始めていた頃で、先進的な取り組みとして全国的にも注目された。現在は、独立して、東京のメディアと 海外のホテルチェーンなどを結ぶPRコンサルテーション会社「クリングル」の代表をしている。
リ ハビリ士をやっていたのに、何故、PRコンサルなの?と疑問に思うかもしれないが、マルチな才能を持った人間で、那須の温泉旅館の活性化コンサル、東京の セレブレストランのプロデュース、手作り石鹸づくり、大学の講師等々、やっていることを順に挙げていくときりがない、ドラえもんのポケットのように際限な くネタが飛び出してくる。彼の周りをトレースしていくと面白い話が出てくるということで、メディア関係者からも重宝されている。私もつきあいが長いので、 彼がからんだネタのいくつかをブログで紹介してきたのだが、その結果、堂々の?最多登場回数達成ということになったのだ。
海外ホテルチェーンのPR業務で実績
で、現在の彼の本業は、彼のことを面白がるメディア関係者とのネットワークを生かして、海外のホテルチェーンを結ぶPRコンサル業になっている。1年の半分近くを日本と中国、東南アジアのホテルリゾートを行き来し、日本の雑誌やテレビ局などと一緒になって、海外の特集ものを手がけている。クリングルのホームページにも紹介されているが、シックスセンシズリゾートの日本におけるPRエージェントとなっており、米国の大手ビジネス系ホテルチェーンのPR業務も手がけることになった。
村 井さんの目下の悩みは、人材の獲得だ。彼の仕事の評判を聞きつけて、新しい仕事も舞込んでおり、スタッフの確保が課題となっている。しかし、今どきの若い 経営者としては珍しく、心意気で仕事をするタイプなので、「杓子定規にサラリーマン的仕事を求められても困る」ということなのだ。海外ホテルチェーンとの 折衝や、雑誌やテレビとのタイアップ企画のオペレーションなどというと、一見、華やかそうに見える仕事だが、実に地道な作業の連続で、常にクライアントと メディアの間に立ってそれぞれのことを考えないと成立しない。日本のPR会社は、クライアントのニュースリリースを機械的にメディアに送りつけるのが仕事と考えている所が多いので、そうした仕事のやり方に染まっていない方が逆に良いのだという。
そこで私が彼に提案したのでは、「フリーターやニートの若者をクリングルで育てる」ということだった。村井さんも「まっさらな状態から仕事を学んでもらう方が双方にとって良い」とその考え方に賛成し、快諾した。
ヤル気と体力、そして仕事のパートナーのこと(外国人も含めて)を思いやる心、異文化に対しては、オープンになれるマインドを持つフリーター、ニートの諸君であれば、クリングルは大歓迎するという。
英 語ができることは、望ましいが、勉強するつもりなら現在の能力は問わないという。村井さん自身もつい最近まで、カタコトの英会話しかできなかったが、”根 性英語”で海外との仕事をこなしてきた。海外のクライアントから期待されるのは、英語ができることではなく、日本のメディアに対してクライアントのPR意 図を実現させる広報企画を実現させる能力だからだ。
バックひとつで地球を歩いてきたような若者、文化や価値観の異なる世界の人々と一緒にゴールが目指せる若者と一緒に仕事ができればうれしいと彼は望んでいる。
このブログを読んで、心に感じた人がいたら、ぜひ、連絡を取ってみたらよいと思うinfo@kringle.jp。
オフィスは、威勢の良い人々が集まっている築地。築地の朝ごはんがトビキリおいしいことと、村井さんと一緒に仕事をしていて飽きることがないことは、このカトラーが保証する。
(カトラー)
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コメント
日本を離れて、日本をみていると、とてもおりこうさんでお勉強もよくできるんだけれど、自分自身の体をつかってする科目、体育や図画工作、それと家庭科には全く興味がない。そんなものは不要だとおもっている、頭でっかち秀才という感じかな。
だから、話題がなく、友達もすくない。
村井さんのように小くてももいろんなことに興味をもって、自分のやりたいことがあって、割に合わないけれど、一生懸命になって。
そんな人たちは、決して大きなところに現れることはないけれど、たぶん、一緒によろこんだり悲しんだりしてくれる人々が身の回りにたくさんいることでしょう。
築地。
いい町ですね。
投稿: norinono | 2006.06.12 10:27