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移民問題を問う⑤ ~流民の世紀のソフト・パワー戦略~

350pxearthapollo17 19世紀は移民の世紀、20世紀は難民の世紀といわれた。それに倣えば、21世紀は「流民の世紀」といえるのではないか。

国境を越えて、人々の大移動が始まった。人類は地球規模の気候変動や天災・疫病、侵略・迫害などから逃れるために民族単位で大移動を繰り返してきた。かつての大移動が、生き延びるための遁走だったとすれば、現代の流民たちは、民族単位ではなく、トーマス・フリードマンが近著「フラット化する世界」で描かれている平準化されたプラットフォームの上をあたかもビリヤードの玉のように激しく動き回る。

それは、移民が約束の地を、難民が安息の住処を求めて旅をしたのとは違って、せり上がってくる個々人の欲望が絡み合って、のた打ち回る龍のように大きな奔流を成している。

人口爆発とグローバリゼーションが流民を動かす

そして、現代の流民たちを突き動かしている基本的な動因は、グローバリゼーションによる富の拡散・偏在と人口爆発である。
世界の人口問題の権威で、ロックフェラー大学人口研究所の所長・Joel E. Cohen教授は、世界が抱える人口問題の本質を以下のように指摘している

①1999年に人類の人口は60億人を超え、現時点では63億人に達した。今後も人類の人口は増え続け、2100年までには倍増する可能性がある。
② 20世紀は人類の歴史で最も高い出生率の伸びが見られたが、今後、その伸びは鈍化する。それは、先進諸国における出生率の低下と急速な高齢化の進行が原因となっている。
③先進諸国における人口減少と発展途上国における人口増加が鮮明となり、それが家族関係や移民問題に波及する可能性ある。

豊かな先進諸国で人口が減り、労働力不足が発生し、開発途上国では、貧困層が益々増加する。物事の道理として、水が高きから低きに流れるように、人 々の流れは、富を求めて世界中を駆け巡ることになる。その流れをせき止めていた障害は、ベルリンの壁が崩壊し、インターネットなどITの爆発的な普及に よって取り払われた。最近、台頭が著しいインドの成長パターンを見てもそれは明らかだろう。世界市場において、既にインドのIT技術者は欠くことのできな い存在になっている。また、英語圏だということを生かして、「フラット化する世界」 でも紹介されているように、コールセンターなどサービス業務や会計サービスなど専門サービス分野にまでアウトソーシング業務を拡大させている。製造業のア ウトソース先となることで「世界の工場」といわれた中国と違って、インドは、従来、先進国に残ると考えられていたサービス分野のビジネスをも一気に取り込 もうとしている。シリコンバレーでインド人の占める比率は既に3~4割に達しているといわれるように、個々のインド人にとってみれば、世界市場で通用する スキルや能力があれば、活躍する場が全世界に広がったことを意味する。東京でも、インド人ビジネスマンを見かけることが多くなった。インド人といえば、カ レーレストランを営んでいるという受け止め方は、今やどうしようもないアナクロニズムになってしまった。

21世紀は「流民の世紀」

移民問題に関する記事を4回にわたってまとめてきたが、現在、進行している出来事は、こうした「流民の世紀」の始まりの中で捉えていく必要がある。 移民を入れる入れないという議論の立て方自体が、既に陳腐化してしまっている。たとえ、目の前にインド人はいなくても、通販カタログを見ながら商品を注文 しているあなたの電話に親しげな調子で応対しているのは、遠く数千キロはなれたインドのバンガロールにあるコールセンターのインド人かもしれないのだ。こ うした「ヴァーチャル移民」も含めて、国境を超えて、個人の能力やスキルをやりとりする人々を「流民」と定義するなら、先進国においても「流民」の比率は 全人口の2~3割に及ぶだろう。そして、メタ・ナショナルな「流民」の国民人口に対して占める割合が3割に近づくようなら、国のかたちも変わらざるを得な い。国民国家か移民国家かという議論を超えて、「流民国家」が生まれつつあるといえるのだ。

ソフト・パワーが国力の源泉に

「流民の世紀」が、地球規模の人材の流動化、人材獲得競争を意味するなら、今、この国に問われているのは、心の開国である。というのも、「流民の世 紀」においては、国が人々を選ぶのではない、逆に、人々が国を選ぶことになるからだ。だとすれば、世界中から人々を惹きつける、その国のソフト・パワーこ そが国力の源泉になるだろう。
ソフト・パワーという概念は、国際政治学者のジョゼフ・ナイが軍事・経済力などハード・パワーに対して提唱したものだ。ソフト・パワーはジョゼフ・ナイ氏によれば以下のように定義される。

「ソフト・パワーとは、1)強制力ではなく魅力によって、2)国際関係上、3)自分にとって好ましい結果を得るように4)相手をコントロールする能力である」

ソ フト・パワーを戦略的に高めていくという観点に立てば、国際政治の舞台において尊敬される存在であること、国としての文化力や教育力を持つことが重要な戦 略手段となる。アニメやゲーム文化を世界に輸出することで、日本のソフト・パワーも注目される機会が増えているが、この国のソフト・パワーのあり方を考え る上で、大変気がかりになるのが、留学生と難民に対する対応の問題である。

戦略性に欠ける日本の留学生政策

教育は、遠回りのようでいて、その国のソフト・パワーを醸成していく上で極めて有効な手段である。英国のブレア首相が、政権の目標として世界留学生 市場の25%を占めることを宣言しているように欧米諸国は、留学生の受け入れについてしっかりとした戦略目標、政策目標を掲げて取り組んでいる。日本では 中曽根前首相が、「留学生10万人受け入れ計画」を打ち出し、計画よりも3年遅れてようやく2003年に目標が達成されたものの、欧米の水準(米国:55 万人、イギリス:23万人、フランス:18万人)に比べると、大きく見劣りする。
一方、世界中の大学に留学生を最も大量に送り込んでいるのは、中 国である。日本においても全外国人留学生の約6割を占め、既に7万人を超えた(2003年データ)。米国が9.11以降、留学ビザを容易に出さなくなった ために、中国人の留学先として、日本が浮かび上がり、数の上で2003年時点で米国を抜いた。こうした数字だけを見ると、日本は人気の留学先のようにも見 えるのだが、実は中国で最も成績優秀なグループは、アメリカへの留学を第一に希望するという序列が存在する。しかも、米国に留学した中国人の多くは親米派 になるにもかかわらす、日本の留学生は逆に反日感情を抱いて帰っていく人々が少なくない。
これまで世界的な人材の流動性の中核を担ってきたのは、 留学生である。留学生として来日した将来のリーダーの卵たちが、日本に対してどのような印象を持つかは、この国の将来のソフト・パワーにとって極めて大き な鍵となる。石原慎太郎都知事が、日本の大学を卒業した外国人に永住権を認めるなど、移民政策を強化べきだと発言していたが、日本のソフト・パワーを高めるという観点から卓見といえる。残念ながら、小泉首相や現政権からは留学生問題に関して何のメッセージも伝わってこない。

桁違いに少ない日本の難民認定数

Nanmin_ninteisuu 国としてのソフト・パワーを考えた場合に、さらに大きな問題といえるのが「難民問題」への対応である。
今、 世界には2500万人に及ぶ難民が存在しているという。難民条約を批准している国であれば、難民として認定された人々を受け入れる義務があるのだが、日本 の難民受け入れ数は、他の先進諸国に比べて桁違いに少ない。2000年におけるG7諸国の難民認定数の比較表を示したが、日本の認定数はわずか22人であ り、最も多いアメリカのわずか0.1%に過ぎない。こうした実態に対して、「そもそも難民申請数が少ないから」という言い訳が真顔でされていることに呆れ てしまう。そうではないのだ、そもそも日本では難民申請を行ってもほとんど認められない実態があり、しかも、日本の社会システムが難民や移民の受け入れに ついて後ろ向きであることを当の難民たちが一番わかっているので、最初から日本を選択肢に入れていないにすぎない。要は、難民からも忌避され見捨てられて いるのがこの国の現実の姿なのだ。
Photo さらに、問題なのは、こうした難民への対応が、お話にならないテイタラクにあることが、ほとんど意識されていないということだ。難民を受け入れるという国 際人道上の最低限のハードルもクリアできすに、国連の常任理事国入りを目指したわけだから、ちゃんちゃんらおかしいとしかいいようがない、厚顔無恥もここ に極まれりというべきか。

「ちょっと待ってくれ、難民問題といえば、日本はODAなどで国際貢献しているはずだ。国連の難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんだって、世界中からリスペクトされていた・・・」と反論される向きには、その緒方貞子さんの以下のメッセージをよく読んで噛み締めてもらいたい。これは、2002年に日弁連が難民認定制度の改正に向けて開催したシンポジウムに寄せられたものだ。

「・・ (前略)・・日本が難民条約に加入して以来20年間で認定した難民の数 は合計で300人にも至りません。また、インドシナ難民の場合を例外として、日本は、海外の難民キャンプで耐え難い生活を強いられている難民に対して、受 け入れの枠組みを設ける努力をしてきませんでした。・・・(中略)・・・これとは対照的に、日本はいわゆるエンターテイナーを毎年10万人近く合法的に受 け入れていますが、日本の出入国管理においては、エンターテイメント が難民に対する思いやりよりもはるかに優先されているのでしょうか。この事実は、私たちに深刻な問いを投げかけます。それは、日本が難民条約を支えている 精紳や価値観を真に理解し、実践してきたのだろうかということです。これまで日本の難民保護がこのような状況であった背景には、私たちの価値観や偏見の問 題があるのではないでしょうか。日本人は、日本が単一民族の島国であるという錯覚のもとに暮らしてきましたが、これはあくまでも錯覚であり、人・モノ・情 報などが広く行き交うグローバル化した今日の世界においてはとうてい維持し続けられないでしょう。私たちは島国根性や外国人 に対する偏見や差別を打ち捨て、外の世界の問題を自分たちの問題としてとらえる必要があります」

Ogata 抑制した口調の中にも、緒方さんのメッセージには、彼女が命を張って保護してきた難民に対して無慈悲ともいうべき日本政府や日本人の対応に、静かな、それ でいて強い怒りが満ちている。周知のように、緒方貞子さんは、国連難民高等弁務官として行った数々の成果、果敢な難民保護活動によって、世界中から尊敬を 集めている日本人である。その緒方さんが、難民保護の問題において、日本政府および日本人のメンタリティーを批判していることの重みは大きい。
こうした緒方さんのメッセージを前にして、移民をピラニア呼ばわりする人々は何かまともな反論をいうことができるだろうか。「日本は、良い国だ、美しい」と呑気な念仏を唱えている連中は、この言葉を前にして、それでも日本は美しい、品格のある国だと強弁できるのだろうか。

もちろん、難民の保護と移民の受け入れ問題を、同じ土俵で扱うことはできない。しかし、緒方さんが指摘されているように2つの問題が抱えている本質 は同根である。「島国根性」といみじくも緒方さんが指摘した、鏡張りの世界、そこから一歩外に出て、心の開国をしない限り、この国はソフト・パワーなどと いうものとは永遠に無縁の、難民からも忌避される三流国に成り下がるだけだろう。

移民問題を考えることを通じて、見えてくるのは、他でもない、私たちの心のありようなのだ。

(カトラー)

関連記事:

移民問題を問う④ ~自分の姿しか見えない蝦蟇蛙、鏡の罠~

移民問題を問う③ ~大変化に気がつかない茹で蛙~

移民問題を問う② ~メルティングポットからサラダ・ボウルへ~

移民問題を問う① ~思考停止状態から脱却せよ~

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Comments

主張がダブる④までのエントリーは物議を醸すので隠した方が良いような(笑)

大分、活字にしても読めるようなモノになったと思います。
しかし同じ内容でもなんとなく高い位置から語るより、センシティブな内容なので水平な位置からの語りにした方が公平だと思います。
その上でなら扇情性はこれぐらい有っても良いと思います。

「流民」とは、既に中国で「流れ者のチンピラ」の様なニュアンスで使われたような気がするので、何か他の言葉を用意した方が良いのではないでしょうか?

Posted by: トリル | 2006.06.21 at 03:50 AM

エンターテイナーは毎年10万人受け入れているんでしょ?
日本はちゃんと外国人を受け入れているじゃん。
なのになんで緒方さんは「島国根性」とか「外国人に対する偏見」とか
日本人を非難するかな。
それとも「難民」は偉くて「エンターテイナー」は
単なる娼婦だからくだらないとかそんな差別を
彼女はしているのですか?

Posted by: | 2006.06.23 at 06:24 AM

>トリルさん
的確なコメントを毎回、ありがとうございます。これまでの議論をまとめるつもりで(本当はまとまるはずもないのですが・・・)今回の記事をエントリーしましたが、ブログで書くような内容、文章量ではありませんね。
移民問題を一度、世界史的視点や地球的視点から俯瞰して見る必要があるだろうという考えだったのですが、高みに上って議論しているような形になり、ブログ上で展開する議論として適当であったかどうかは、少し疑問が残ります。ただ、移民問題が意識されてきているのは、世界が大きく変わっていることの現れの一部なんだということをいいたかったんですね。

でも、一度ステレオタイプに陥った人々は、考えを変えることは、なかなか難しいということも実感させられました。
名無しのコメントがトリルさんのあとに入りましたが、自分の差別意識を棚に上げて、緒方さんがエンターティナーとして入国する女性たちを差別しているなどという与太話をよくもできたものと呆れ果てています。世界で最も虐げられた人々を体を張って保護していた緒方さんは、差別意識から最も遠い存在であったことは世界中の人々が知っていることです。
こうした無責任な与太話のコメントに正対して応える必要はないのですが、緒方さんが批判しているのは、日本人ではなくて、その「島国根性」であり、このコメントを書き込んだ名無し権兵衛がこり固まっているような「外国人に対する偏見」それ自体です。緒方さんほど、日本人であることに誇りを持ち、国内外で尊敬されている日本人はいないでしょう。彼女の書いたメッセージを読めば、そんなことは誰でもわかるはず。こうした輩に対しては、「君が日本人なら普通に日本語を理解できるレベルまで小学校の教科書から勉強し直せ!」と老婆心ながらいっておく。

Posted by: katoler | 2006.06.23 at 10:35 AM

オランダではゴッホの子孫(映画監督)が
イスラム社会を非難したとかで、移民二世の青年に殺害されました。
思想、宗教、文化、倫理など、それぞれの違いによる問題は、
いかに根深く複雑か、ということでしょう。

げんに、カトラーさんも、対立する人に頭が固い、島国根性だと、自説を曲げませんし、
拝読している私も、ハナクソくらいですが自説があって、ご意見に同意できません。
さて、どうしたらいいんでしょう。
移民のことを問題になさるなら、対立する意見、異なる思想を
どのように調整していくのか、少なくともここで、示してくださいませんか?

オランダでは、移民受け入れに賛成してた人が、まっ先に国外に脱出したとか。
移民問題は理想、信念だけでは、うまくいかない難しさがあると思います。

Posted by: かしわもち | 2006.06.23 at 03:36 PM

>かしわもちさん
「ハナクソくらいの自説」とはご謙遜ですね。
意見の相違、異なる思想があって当然だと思います。私も自説は主張しますが、どこかの宗教団体のように何が何でも相手を説得、折伏しようなどとは思っていません。日本にいると、意見を調整しようとか、足して2で割ろうとか言い出すのが、逆にそのことが言い知れぬ圧迫感や閉塞感の原因になっていると思います。違いを認め合うことが必要と述べてきたわけで、一致させることが問題ということではありません。ただし、共通の議論の土俵だけは互いに担保する必要がありますね。
オランダでテオ・ファン・ゴッホ映画監督がイスラム系の青年に殺害されたのは、大きな社会問題になりました。特に、オランダは政治的にはリベラル主義の立場で、寛容な移民政策と多文化主義を標榜していただけに、そうした開放的な先進国家としての枠組みそのものが脅かされた事件として衝撃が走ったわけです。かしわもちさんが「信念だけでは、うまくいかない難しさがあると」といわれるように、「コスモポリタン」とか「世界市民」とか、耳さわりの良い言葉にのって、安易に多文化主義を礼賛することは、甚だ疑問であると私も考えています。
ゴッホ監督の事件に即していうと、殺人によって言論を封殺するという行為は、絶対に許されるべき行為ではありません。そのことについては、イスラム教徒の中からも批判の声が上がっています。こうした行為を是認するような立場がイスラム教だということになれば、結局、それは彼ら自身の世界的な孤立化を招くだけでしょう。それとこの事件について指摘しておかなくてはならないのは、フランスの暴動と同様に、背景に失業問題があったということです。1960年代に労働者不足からオランダも移民を入れたのですが、工場の海外移転などで移民に限らず単純労働力の若年世代における失業が深刻化しました。その結果、オランダ人の若者はドラッグに走り、移民の若者の中にはテロに走る連中も出てきました。問題の根本は失業問題にあったと考えています。
また、このことは、ゴッホ監督を殺したイスラム青年の行為を正当化するということだはなく、異文化の軋轢の問題として捉えてほしいのですが、ゴッホ監督が、テレビなどのコメンテーターとして毒舌でならし、自分の飼い犬にアラーという名前をつけて、そのことを広言していたということがありました。そうした態度について同僚から「テオはやりすぎた」と指摘されていました。異文化の間で、一切の批判が許されなかったり、暴力によって意見が封殺されるなどということは論外ですが、互いに言葉が暴力にならないような配慮することが、異文化間で軋轢をできるだけ少なくするためには必要な態度でしょう。
いずれにしても、移民問題や異文化間の問題を、なにもかも宗教問題に収斂させて議論することは、本質を見誤らせることになると思います。
宗教間の問題に解答はありませんし、出口の無い問題に答えているから宗教なのです。けれども、失業問題や政治問題には、出口があります。出口のあることから片をつけていくというのが正しい態度ではないでしょうか。

Posted by: katoler | 2006.06.23 at 08:03 PM

かしわもちさんの意見に対して、コメントさせてもらいます。
70年代から開始・展開された新しい学問『異文化コミュニケーション
(intercultural communication)』というのがあるようです。まだ、新しい学問で
すからどれだけの効果があるかはわかりませんが、まさに、対立する思想や文化の問
題を科学的に明らかにし、異文化の共存を可能にしていくための学問だそうです。
かしわもちさんが主張されるように、コトはなかなか複雑だとおもいます。私も、お勉強中で、現在、エドワード・ホールの『沈黙の言葉』を読んでいますが、なかなかためになりますね。
学問だけが進んでも、仕方ないという意見もあるかもしれませんが、人は無知のままだと、ムードに流されがち。まずは、勉強・知識を得ることからスタートする道しかないとおもっています。

Posted by: Junquo | 2006.06.23 at 10:57 PM

仏・新移民法が成立
進む選別 滞在許可、条件厳しく
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20060618/mng_____kok_____003.shtml

こういうのもあります。

いずれにしろ、もし事態を正しく高みから俯瞰できるならそれに越したことはないのですよ。
「正しく高み」かどうかのオーディエンスの判断が、カトラーさんが何処から立ち上がったどのような視線なのかで問われるんですよ。

その場合、緒方女史の発言は確実に一定の重みを持ちますが、それ故に引用するカトラーさんは知らずに相対的に権威主義と化し、むしろ自説を胡散臭いモノに思わせる効果を醸してるんじゃないかと思います。

また10代の子達に良く言っていた事なのですが「ついつい自分の見当に都合の良い証拠ばかり目について、だから自説が正しいとする事は、楽な方に安易に流されているだけだ」
「都合の悪い証拠も認めた上で、それでも自分はこう考えると言うならば、そこに周囲も聴くべきモノ得るべきモノが出てくる」

こういう事は少子化・移民問題を或いは過大過小評価する方双方に言えますけどね。
少なくとも現状を積極的に変えようと思うなら自分の見当に「悪い証拠」は単に取り上げるだけではなく十分に評価すべきだと思います。

Posted by: トリル | 2006.06.25 at 01:44 AM

>実は中国で最も成績優秀なグループは、アメリカへの留学を第一に希望するという序列が存在する。

日本でも成績優秀なグループはアメリカに留学しますよ。

世界帝国として、世界中に権益を持つアメリカに移民や留学生が多いのは当然。


>豊かな先進諸国で人口が減り、労働力不足が発生し、
人口減少と労働力不足に直接の関係はありません。
むしろ、機械化や情報化による労働力の最適配置が進み、労働力は余ると思われ。


>開発途上国では、貧困層が益々増加する。
移民では、その貧困層を救うことはできません。
むしろ、国外への流出を制限して、為替差益による安い労働力を求める企業の投資を呼び込んだ方が、貧困層の解決には手っ取り早いと思います。


>日本は、海外の難民キャンプで耐え難い生活を強いられている難民に対して、受け入れの枠組みを設ける努力をしてきませんでした。

難民を受け入れるよりも、軍事力と技術力で難民を生み出す原因を解決するほうが先決。


>異文化の間で、一切の批判が許されなかったり、暴力によって意見が封殺されるなどということは論外ですが、互いに言葉が暴力にならないような配慮することが、異文化間で軋轢をできるだけ少なくするためには必要な態度でしょう。

そのために、人類は民族や国家という社会を作り、仲間同士で助けあってきたのです。
移民の奨励は、その社会を混乱させるだけです。

>殺人によって言論を封殺するという行為は、絶対に許されるべき行為ではありません。

言論の自由よりも、自身の名誉を重んじる文化圏の人間を差別することになりますね。

Posted by: ほるほる | 2006.06.26 at 09:53 PM

サルコジが主導した新移民選別法

今年の冬のパリ暴動で悪玉となったサルコジ内相が主導する形で、新移民選別法が施行されました。サルコジは、パリ暴動を引き起こしたイスラム青年たちをクズよばわりして、暴動の火に油を注いだ張本人という言い方がされている、右派の代表格で、次期フランス大統領選の右派最有力候補と目されています。日本でいえば石原慎太郎都知事に通じる政治的キャラクターになるのかも知れませんが、先のパリ暴動を利用して、むしろ自分の政治力を強めたといってもよいでしょう。今回の新移民選別法は、大方のフランス国民マジョリティからは、好意的に受け止められているようです。
このフランスの対応が、きっかけとなり、他のヨーロッパ諸国でも多文化主義的政策に修正が加えられつつあるようです。
ただし、もともと頭の弱い極右主義者は別にして、サルコジも含めて、移民を追い出せとか、閉め出せとか、そんなことは誰もいっていない。国民国家を標榜しているドイツでさえ、大きな失業問題を抱えながらも、将来のために新しい移民政策を選択したことはこれまでにも述べたとおりです。要は、移民政策についてメリハリをつけましょうと主張しているわけであって、政策そのものが不在、もしくは移民の是非について無意味かつ非現実的な議論をやっている日本に比べると、数段、大人の議論が展開されているんですね。
移民に関して、何も一通りの考え方をする必要はなく、幅があってもよいのです。
フランスの社会学者、ドミニック・シュナペールが移民の多様な受け止めかたについて以下のように述べています。
「ドイツ人にとっては、移民は常に外人であり、イギリス人にとっては人種的マイノリティーであり、オランダ人やスエーデン人にとっては文化的マイノリティーのことであり、フランス人にとっては移民者であると同時に国民・市民でもある」
繰り返しになりますが、移民を入れるとか入れないとか、現実の理解を欠いた、頭の悪い感情的議論はこのくらいで止めにして、彼らが私たちにとってどういう存在になりうるのかについて思いをめぐらせるほうが数段賢いといえるでしょう。

Posted by: katoler | 2006.06.27 at 03:48 PM

>、政策そのものが不在、もしくは移民の是非について無意味かつ非現実的な議論をやっている日本に比べると、数段、大人の議論が展開されているんですね。

目の前の失業問題から目をそらすために、移民政策というアドバルーンを上げているだけのような。

テオ・ファン・ゴッホ映画監督が殺害されるのを防げなかったのを見ればわかるとおり、移民問題に対して何の先手も打てなかった連中が、『数段、大人の議論』というのは、過大評価が過ぎると思います。

移民はただの人間にすぎません。
異文化体験や経済利益のためには、こちらが海外へ旅行したり、投資をすればすみます。
移民は、受け入れコストがかかるだけのお荷物にしかなりません。

Posted by: | 2006.06.28 at 08:42 PM

Gallery, a history etc. About Italy.

Posted by: moeis | 2006.07.14 at 06:50 PM

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Posted by: andrus | 2006.07.15 at 04:59 PM

> 移民はただの人間にすぎません。
> 異文化体験や経済利益のためには、こちらが海外へ旅行したり、投資をすればすみます。
> 移民は、受け入れコストがかかるだけのお荷物にしかなりません。

すいません。この意味が分かりません。

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