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このごろメディア関係者と顔をあわせると、必ず「景気が悪い」という愚痴り大会がはじまる。紙メディアの凋落現象については、今に始まったことではないが、現在、進行している状況がこれまで経験したことのない事態であるということが徐々にわかりはじめている。
続きを読む "マス・マーケティング崩壊の足音が聞こえる"
2006.10.30 書籍・雑誌, ビジネス・マーケティング, メディア・マスコミ論 | 固定リンク | コメント (8) | トラックバック (37) Tweet
「盲導犬クイールの一生」を撮った写真家、秋元良平さんと久しぶりに会った。秋元さんのことは、このブログでも何回か取り上げているが、彼の写真の撮り方は、独特だ。ほれ込んだ被写体を何年もかけて撮っていく。「盲導犬クイール」についても、たまたま、お産を手伝った(彼は畜産学科の出身)クイールと名付けられたラプラドールの子犬を撮ったのが、そもそものきっかけだった。
続きを読む "フラット化する世界とカメラマンという仕事"
2006.10.22 書籍・雑誌, 文化・芸術, ビジネス・マーケティング | 固定リンク | コメント (7) | トラックバック (17) Tweet
9.11からまる5年が経過して、オリバー・ストーン監督作品「ワールド・トレード・センター」が公開された。ベトナム戦争を批判的に描いた「プラトーン」「7月4日に生まれて」などで社会派の映画監督として知られるオリバー・ストーンが、9.11をどのように描いたのか、興味深く思って映画館に足を運んだ。
続きを読む "「ワールド・トレード・センター」とハリウッド映画の敗北"
2006.10.17 映画・テレビ, 文化・芸術, リスク社会 | 固定リンク | コメント (8) | トラックバック (5) Tweet
サプリメント・ブームである。10年程前にも、「ビタミンブーム」というのがあった。そのブームの種本「ビタミンバイブル」(アール・ミンデル著)が、カトラー家の本棚にも埃をかぶって置いてあるが、当時のビタミンブームは、生化学の新しい研究成果をもとにビタミンの新たな効能が発見されたことが背景になっていた。しかし、ビタミンの種類は限られていたので、世の中のビタミンと呼ばれるものにひととおりスポットライトが当たり、一巡してしまうと、そのブームは自然と終息してしまった。
続きを読む "アスタキサンチンが、きたー! ~サプリメント・ブームの諸相~"
2006.10.11 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (27) Tweet
ル・モンド・ディプロマティーク編集長、イニャシオ・ラモネ氏(写真)の講演会が、先日、明治学院大学で開催された。講演のテーマは、「ヨーロッパにおけるもうひとつのグローバル化altermondialism(アルテルモンディアリズム)」。「もうひとつのグローバル化(アルテルモンディアリズム)」とは日本ではまだ聞きなれない言葉だが、地球上のすべての人々が人間として尊厳ある生活を営むために、現在の市場原理主義のグローバリゼーションに対抗する「もう ひとつの世界」を構想すべきという主張を意味している。
続きを読む "もうひとつのグローバル化、アルテルモンディアリズムという思潮"
2006.10.01 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (5) Tweet