アジアにおけるジャパンパッシングと夜郎自大な日本
しかし、今回は違う。香港と台湾は、東アジア圏におけるポジションや日本との関係も異なっているが、奇しくも一致したのは、「日本」の存在感が著しく低下しているという指摘だった。米国ではなく、アジア諸国からpassingされているのだ。
メインランドへの依存を強めた香港
香港は、返還後10年を経て中国本土との繋がりをこれまで以上に強めている。返還に際して中国当局が標榜した「一国二制度」なるものが成功したかどうかの議論はここでは保留するとして、昨年度11.4%増という驚異的な経済成長を続けるメインランド(中国本土)に対する中継点というポジションは、間違いなく揺るぎないものとなった。メインランドへの依存を強めた分だけ、日本に抱いていた関心が希薄になったともいえる。昨今の円安の影響もあるが、香港の物価が日本とさほど変わらない水準であることにも驚かされた。かつては、日本のOLたちが、ブランド品漁りとグルメツアーに大挙して香港を訪れたものだったが、当時に比べるとそうした動きはすっかり影をひそめたという。
日本では、香港系資本のホテル、ペニンシュラが日比谷にザ・ペニンシュラ東京をこの9月にオープンさせる。同じ香港系のシャングリラホテルもペニンシュラの進出に呼応するように八重洲に進出することがようやく決まったようだが、中国本土やヨーロッパへの進出スピードに比べれば、極めてスローだ。日本への進出がまだ決定していない3年前、シャングリラホテルのマーケティング担当者に日本市場に何故出て来ないのかという質問を投げかけたことがあった。彼の答えは明快だった「日本に1ヶ所プロパティをつくる同じ投資費用で中国本土ならば、3ヶ所につくることができ、投資の回収スピードも倍以上だからです」
日本市場より楽に儲けられる場所が他にいくらでもある
台湾は中国本土や香港に比べて、もともと日本に対する親近感が強く、日本市場や日本製品に対して憧れに近い感情が根強く残っている。しかし、現実には日本市場や日本製品は、数ある選択肢のひとつにしかならなくなっている。
携帯電話のことを考えれば、そのことは一目瞭然だ。台湾では世界の携帯電話の最大のEMS(受託製造)国だが、その殆どは中国、欧米など日本以外の海外に向けて輸出されている。日本市場は、NTTドコモに代表される通信キャリアが自社ブランドのもとで端末やサービス事業も全て囲い込む垂直統合型のビジネスモデルを構築しているため、キャリアが動かなければ何事も始まらない。しかも、端末には他の地域では考えられないくらいの高性能スペックが求められ、技術的なハードルやデザイン的なハードルもやたら高いときている。「日本市場で認められることは、素晴らしいことだが、正直な所、手間がかかりすぎる。もっと楽にビジネスができて儲かる所が他にいくらでもある」と現地のEMSメーカーの担当者が本音を語っていた。
今や4億9千万もの加入者を抱え、世界一の携帯大国となった中国に行けば、嫌でもわかることだが、その中に日本製の端末を探してもまず見つからない。中国における携帯の爆発的な普及を前にして日本のメーカーも、こぞって中国に進出してGSM規格の端末の製造を開始したのだが、結局、現地化に成功せず、2005年以降、相次いで中国市場から撤退してしまったことが、中国市場で日本製の携帯が皆無の状態になっている理由だ。
NTTドコモが、この春先から「携帯2.0」という国内キャンペーンを大々的に展開した。2.0と大見得を切っているので、何か新しいことでもやるのかと思いきや、何のことはない、単なる高機能化路線のことを言っているに過ぎなかった。「色んなことができる」ことを自慢して、ややこしい携帯を作ってみても、国内のケータイオタクにしか見向きもされないだろう。そんな高機能幻想から早く目を覚まして、世界で受け入れられるケータイを作り出すことこそ「2.0」の名にふさわしいのではないか。
ジャパンパッシングからジャパンナシングへ
自閉する日本の携帯市場を見て、アジア諸国は、日本だけが、特殊な市場原則に基づいて動いていると見はじめている(Japan-passing)。それだけではない、これまで1億人の人口を抱える日本市場は、アメリカ、ヨーロッパに次いで、第3極を形成しているといわれてきたが、中国やBRICSの台頭でそれも怪しくなった。日本のことは、もう「無視してもよい」というジャパンナシング(Japan-nothing)の動きさえ感じられるのだ。
漢の時代、今の雲南省あたりに夜郎(やろう)という国があった。この国は西南夷と呼ばれる少数民族が立てた国で、西南夷の国々の中で最も大きな国だった。その時、すでに強大な国家を作り上げていた漢の武帝は夜郎国に使者を遣わしたのだが、武帝の使者にあった夜郎国の王は愚かにも「漢とわが夜郎国とどちらが大きいのかね?」と尋ねたという。
この愚かな夜郎国の王の故事に倣って、「夜郎自大」という言葉ができたという。
この故事を読めば、残念ながら、この夜郎国とは、日本のことを指していると誰もが思わざるをえない。
(カトラー)
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コメント
コインの片面だけを見られていると思います。日本が投資先としての魅力を失っているのは事実だと思いますが、投資元としての潜在能力は非常に高いものがあります。
これをいかに生かしていくか、ということが今後の課題でしょう。きわめて内向きな投資先が外向きに変わったとき、世界からの日本詣でが盛んになるでしょう。
投稿: ひろ | 2007.07.16 02:20
世界におけるチャイナバッシングと夜郎自大な中共w
カトラーさん、ども。
昨日から米国食品会社のチャイナフリーシールの話題が報ぜられています。これは中共の自業自得そのものですが、チャイナリスクがようやく認識されつつあるのは、皮肉にも中共の経済力等の増大によるものではありませんか。で、チャイナリスクの根底にあるものが中華思想でしょう。ということは、特定アジア三国及び反日日本人にも共通する問題です。
おそらくはチャイナフリーは世界的なコンセプトに成長することでしょう。それぐらい、チャイナリスクとは世界に脅威を与えつつあります。ガイアのガン細胞と言って差し支えないでしょう。
ダルフール、東トルキスタン、チベット等々の虐殺問題や環境汚染、食薬品汚染、従軍慰安婦問題、南京問題などなど、数え上げればきりがありません。これらのことが欧米諸国にも認識されるようになれば、「世界におけるチャイナバッシングと夜郎自大な中共w」ということになろうかと思います。北京虐殺五輪が近づいてきていますし、米下院の従軍慰安婦問題決議を控え、目が離せませんねーwww
投稿: 朝日に匂ふ山櫻花 | 2007.07.16 10:38
東京にこもってパラダイス鎖国をやって失敗した業界を例にだされても・・・
携帯電話、広告代理店(映画、ドラマ)、ネットなどのITサービス系、金融業
パラダイス鎖国をやった業界は確かにぼろぼろだけども
それと、日本市場が投資先としての魅力とは異なってくると思うよ、それでもまだ日本市場はでかい
まぁこれからのやりようしだいでしょ
投稿: まさるさん | 2007.07.16 10:38
日本無視?の包囲網が形成され、日本は著しくその存在感を喪失する。それは規定路線化されていますね。1000兆を超える個人資産、密集度と成熟度の高い1億人を超える消費マーケット、高い教育水準と道徳意識、フラット化されつつある法体系・・・・、これを見て「一儲け」を考えない商売人は、海外では勝ち残れません。よだれを垂らすマーケットと誰もが一致するエルドラド(黄金郷)です。でもそれは日本であって、「日本人」ではありません。「日本人」は、そのエルドラドの支配者として、戦略外交を行っていません。相も変わらず内向きの反応しかできないのです。激しい競争に晒されている海外の商売人たちは、報道・書物・統計で日本をマクロで理解し、「日本人」と交渉を開始します。交渉中を通じて浮かび上がるのは、あまりに「日本人」は、「視野が狭く」「小さい」存在だと気付かされるのです。また決断力のなさも、厭世気分を加速します。「ニッポン」と「日本人」の乖離を知った商売人は、交渉に関わるこの意味なき時間の消費に嫌気が差して、成田から飛び去って行きます。西日は、その影を実像以上に大きく見えてしまいます。「ニッポン」という巨大な存在は、今や落日間近の西日による虚像だと知られるまで、何年あるのでしょうか。
投稿: モイス | 2007.07.16 14:53
駆け足でアジアの上っ面を目にしてきたのだから当然の印象かもしれない。日本はとっくに、最終ユーザーが個人や家庭に限られる消費財から手を引いている。全世界に資本財と生産財を供給することで日本は世界経済のけん引役を担っている。世界の生産工場を占領している日本製工作機械や日本でしか製造できない精密部品があなたの目に触れなかったことはうなづける。目に見えてこその存在感だとでも言うのならあなたの仰るとおりだろう。だが現実は違う。日本の存在がなければ世界の工場は操業できない、特に中国においては。
野郎国が日本国だというなら、漢をどこの国になぞらえていらっしゃるのか。まさかGDPが日本の半分にも満たない、前近代国家丸出しの中華人民共和国ではあるまい。
万が一そうなら、米国・日本という巨大エンジンを両翼に備えたジェット機に、ひも付きで牽引されてやっと離陸したばかりのエンジン無しのグライダーでしかない中国をそこまで持ち上げなくても良かろうに。ひもが切れたとたん、このグライダーは失速してしまう。あなたに妙な印象を与えている中国こそ夜郎自大というべきだろう。
夜郎自大もみっともないが自国を極端に過小評価するのもその裏返しに過ぎない。印象と現実は違うのではないかと少しは疑ったほうが良いと思う。
投稿: かかし | 2007.07.16 15:41
日本はいづれか再興できますよ。みんな頑張ってるんですから。アメリカから見捨てられるといってるやうですが、共和党政権は見捨てはしないですよ。今の文面を読んでいるとアメリカは片面だけにしか見られていない。この国には他国にも悖らない技術力がありますし、何ぼ中共、全朝鮮にも真似の出来ない技術力を保持しています。勘違いをしないで下さい。
投稿: ひろやん | 2007.07.17 15:45
道でぶつかったら二人とも頭を下げて謝るのが平均的日本人です。
日本人の多くは謙虚で「夜郎自大」なタイプではありません。
ただ、自国を貶めて自分が高級な人間になった気でいる、
この種の人はまだまだいるようですね。
投稿: | 2007.07.17 19:35
単純に考えて人口で勝っているインド、中国に目が行き人口が減ってきている日本がスルーされるのは当然の結果だと思います。しかも相対的に日本は内向性が強いように思われますし。(島国等)
>「夜郎自大」
夜郎自大というよりも、これから起こるだろう危機に気づいてない、という方が合ってると思いますよ。まだ何年かはもつと思いますが、長期的視点で見ればいづれ必ず日本は過去の国になってしまうでしょう。
それにしても最近の日本の保守傾向さはすごい。この外国に対する嫌悪感は日本の首を絞めてるような気がします。
投稿: 774 | 2007.07.17 22:42
日本人や日本企業は、日本というマーケット規模が世界有数であるが故に、引き続き当面は国内に安住しながらのんびりやっていけるかもしれません。ただ、正直、中国、インド、香港、シンガポールなどのアジアの成長スピード&変化を前に、このままでは大きく取り残されてしまうだろうと僕も危惧しています。実際、既に気づけば、日本の港湾、空港などの物流インフラは取扱量などでアジアの片田舎に転落していますよ。
さらに長期的な円安基調が続けば、海外からの輸入品の現象や日本人海外旅行客の減少などを通じて、この国がますます内向きに向かってしまうかも。ただ、今のこの国の為政者にはアジアの成長から取り残されるという危機意識が欠け過ぎ。「美しい国・日本」などと内向きのあいまいな美意識を持ち出している暇があれば、もっとアジアの成長の波に乗れるようなオープンな施策を打ち出すべきでしょう。
投稿: 李言徳 | 2007.07.18 01:43
ケータイの問題は総務省が、かつての通産省のような政策を続けたことが大きいと思います。日本の「メガバンク」は既に時価総額で中国の銀行に抜かれているし、世界のアクセス数ベスト10を見ると、中国はテンセントと百度が入っているのに、日本はヤフーが何とか11位という状態ですから、金融とITという重要な分野でも立ち遅れているのが現実です。
投稿: 斉藤久典 | 2007.07.18 17:08
ジャパン・パッシングやナッシングはともかく、夜郎自大は言い過ぎだと思うぞ。
安定度・文化の独自性・技術力・資本力・地理的条件や人口は、メインプレイヤーではなくとも重要なサブキャラクターの地位は今しばらくはこれまで通りそのまま続きそうだぞい。
大体、日本はメインプレイヤーとしてやっていくだけの決意も志向も今のところ持っていないジャン。
元気の良い者同士がいがみ合いだしたら、様子見決めてた日本が小賢く動くという方が、日本らしいような気もする(笑)
投稿: トリル | 2007.07.18 18:43
皆様、コメントをありがとうございます。
自虐的に物事を見るつもりはさらさらありませんが、日本の外に出ると、この国の危うさばかりが目に付いてきます。私だけではありません、海外で暮らしている日本人と話すと、日本がどんどん内向きになって危うく見えると口を揃えて言います。しかし、よくよく考えて見ると本当の危うさとは、その危うさ自体が日本の鏡張りの世界の中にいることで、ほとんど見えてこないことでしょう。アジアの他国の実力を卑下し、「美しい国」などという空虚な言葉に引きこもって現実から目をそらすことは、そろそろおしまいにしないと、この国は本当に駄目になってしまいます。
今回のエントリー記事に携帯電話の問題をとりあげましたが、同じような現象は、他にも言い立てればきりがありません。例えば、日本では、薄型テレビといえば、日本の家電メーカーが世界を席巻しているように思われていますが、実際は液晶パネルの製造分野でまともに生き残っているのは、シャープだけ。そのシャープでさえ、往時の影は無く、現在の世界シェアは15%台で、台湾や韓国メーカーの仕掛ける巨大な設備投資競争の下で生き残っていけるかどうか、疑問視する声が専門家の間では出ています。ところが日本の中にいて、国産ブランドのテレビがズラリと店頭に並んでいる様を見ていると、そんな現実はどこかに隠蔽されてしまいます。さらにいえば、中にいると見えにくいのが、李さんも指摘されていた国際空港のことです。先進国の中ではもちろんのこと、アジア諸国を回って日本に帰ってくると、成田国際空港のプアーさには目を覆いたくなります。開港して30年、まともなメイン滑走路が1本しかなく、いまだに30年前の建設計画を完了できていないという体たらく。この3流国際空港を放置していることが、この国が世界とのインターフェイスについて何も考えていないことを示す象徴的な問題です。美しい国も結構ですが、美しい国際空港をつくることの方が、よほど具体的でわかりやすいし、実効的でしょう。
投稿: katoler | 2007.07.19 23:13
国際経済のフラット化した単一市場で、それぞれの国がそれなりの地位を占めたいと凌ぎを削っている。個別の企業はそれこそ生き残りをかけて奮闘している。私もその中に身を置くひとりである。日本人が内向きに引きこもっているなどとは とんだおかど違いというものである。
競争力の維持に失敗した政商気取りの経営者を頂く企業や既得権益にしがみついている業界、労働組合やお役人について述べておられるのなら同感である。だからこその小泉・安倍政権の構造改革、規制緩和、公務員制度改革路線であろう。この路線の行き着く先に 国際空港の問題も、お馬鹿な労働組合などがじゃまをするコンテナ取り扱い24時間体制の問題にも解決の目途が立つというもの。本当にこの国を心配しているのなら小泉・安倍政権をこきおろしている場合ではなかろうと言いたい。
携帯だとか、薄型液晶テレビだとか、随分と小さな例えを並べておられる。「言い立てたらきりがない」とおっしゃるもののシェアの落ち込み分をすべて足し合わせたらどの程度になるのだろうか。これが日本の輸出を純減させた時、はじめてあなたのような騒ぎ方になる。しかし日本の輸出総額は増えている。
世界の経済規模は50兆ドルをこえたという。貿易総額10兆ドル、日本のGDPが5兆ドル、米国が10兆ドルである。中国は2兆ドルを超えたらしいが本当の数字は誰にも解らない。中国では国から企業に至るまで粉飾がまかり通っているのだからしょうがない。
この世界規模の市場に現在日本がどのようなアドバンテージをもって参入していて、将来日本がその市場でどのような地位を築き人類に貢献するのか。それがこの種の話題の本筋だと考える。
台湾・韓国のメーカーがしかける巨大な設備投資競争は日本の資本財と生産財の売上をますます伸ばしてくれるだろう。大歓迎である。
投稿: かかし | 2007.07.20 11:17
そんなに日本人は日本のことを過大評価してますかね?
カトラーさんがここに書かれていることは何年も前から多くの人が指摘していることだし、液晶や半導体事業で日本企業が大敗北しているのは、誰でも知っている事実です。
カトラーさんのおっしゃるように、日本人が日本のことを「オレたちが世界で一番だ!」みたいに思っているなら夜朗自大でしょうが、そんなふうに思っているビジネスマンはいないと思いますよ。
投稿: 3RD EYE | 2007.07.20 13:28
感情的な反応が多いですね。夜郎自大は内向きであることの例えでしょう。意味について細かい揚げ足取りしても仕方がない。そもそも、ホントに自覚があるならもっと改善されてても良いのに、むしろ指摘され続けながら何年も意識が変わらないのも事実、苛立つばかり。
ただ、輸出が伸びてるのも本当で、あくまで「相対的な国際的地位の低下」に過ぎない。我々は当然とも想定していたこのことに、もっと感情的にも慣れるべきかもしれない。確かに焦りすぎも良くないのかも。
投稿: SSS | 2007.07.22 19:12
国際空港の例をカトラーさんはあげられましたが、成田闘争については触れられていませんね。
最近では、JR東日本という日本最大の鉄道会社が過激派集団に実質支配されている旨を池田信夫氏がブログで発言されています。(日本の新聞は当然無視していますが)
日本には臆病な小市民しか存在せず、日本中に生息するおかしな連中を放任してきてしまった、そのツケと毒が日本が内向きになっている最大の原因じゃないですか。
国家ビジョンを実現するためには勇気が必要です、場合によっては命がけで。このことを私たちが忘れてしまっているのかも知れません。
投稿: 勇気 | 2007.07.22 20:29
カトラーさんはナショナリストですねえ。普通の日本のビジネスマンにとって、そもそも、日本自体は将来の市場として認識されてません。中国であり、インドであり、ロシア、ブラジル、南アフリカ、東南アジアの市場をどう獲得するかで必死です。ビジネスする時には日本なんかどうでもいいんです。夜郎自大になってる暇なんてないですよ。一方、市場として参入しようとしている中国他の新興国を、我々は単純にばら色のマーケットだとも考えてません。政治法制度、金融等のインフラの脆弱さ含め、精緻にインフラが整った日本米国他の先進国とはまったく違った世界ですから、いざという時のリスクも大きなものと考えます。そのバランスを考えながら、我々日本人自らもジャパン・パッシング、ジャパン・ナッシングとして、成長マーケットで稼がせてもらわないといけないんです。
投稿: somuchfor | 2007.07.26 10:25