« 美しい星の日本人と「温暖化難民」 | Main | My箸から考える環境ファシズムあるいは森の再生 »

ツバルからのメッセージ ~環境鎖国主義を排せ~

Photo 南太平洋の小さな島「ツバル」の行く末に、世界中の目が集まっている。
珊瑚礁の上にできた海抜1.5mしかない島、ツバルは、地球温暖化の進行によって、海面が上昇しているために、水没の危機に瀕しているといわれているからだ。ツバル政府は、既に周辺国に住民の難民としての受け容れを求めており、その求めに応じてニュージーランド政府は、毎年75人のツバル住民を受け容れることを表明している。

前回の温暖化難民に関するエントリー記事の中で、このツバルについて言及したところ、Danzさんという方から、以下のようなコメントをもらった。

「ツバルの問題は、海面上昇ではなく(それも無いとはいえないが海面上昇はたったの5cm)、単なる地盤沈下らしいですよ?温暖化でツバルが沈むというのは、マスコミも取り上げやすくてセンセーショナルな『もっともらしい嘘』」

ツバルの海面上昇はもっともらしい嘘なのか

Danzさんがここでいっていることは、おそらく「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の著者、武田邦彦氏の議論などを指しているのだろうと推察できるが、ちょうど発売されたばかりの文藝春秋3月号に「日本よ、京都議定書を脱退せよ」と題する武田氏の文章が掲載されており、その中でも次のようにツバルの問題について取り上げられていた。

「南太平洋の小国ツバルは、『温暖化の影響で世界で最初に水没する島』として世界中に知られている。・・・(中略)・・しかし、実は、ハワイ大学の調査で、この島の温暖化による海水面の上昇はわずか五㎝であり、到底『国が沈没』したり、『子供が泳げる』ようなレベルでないことが判明している。ツバルで現在起きている海水面の上昇は、地球温暖化ではなく、地盤沈下が原因なのだ」。」(文藝春秋3月号より)

ここで武田氏が言っているように、ツバルの水没危機は、温暖化による海面上昇によるものではなく、地下水の汲み上げなどによる地盤沈下、あるいはエルニーニョ現象など、海流・海温の変化が原因ではないかとする説など、色々なことがこれまでもいわれてきた。しかし、武田氏もここで「5㎝」という具体的な数値をあげて暗に認めているように、この件に関して最も重要なことは、最近の研究からツバルの潮位が上昇していることが事実として確認されたということなのだ。

最近の研究で確認された潮位の上昇

ここで引用されているハワイ大学の調査とは、オーストラリアの国立潮位研究所、Australian National Tidal Facility (通称NTF)とハワイ大学が実施した共同研究(2002年発表)のことを指している。2002年に発表されたこの研究では、ツバルの首都フナフチの環礁における海面上昇は、1mm程度であり、海面上昇の事実は認められないとされていた。
しかし、2006年11月にオーストラリア政府によってまとめられた新たな報告で、フナフチ環礁の海面は、1993年から2006年の13年間に年間平均5.8mmの上昇を示しており、これまでに75.4mm上昇したとされている。「それでもたったの7.5㎝か」と思われるかもしれないが、平均潮位が、たった1mm上昇するだけで、海岸線が1.5mも浸食されるといわれており、7.5㎝の海面上昇というのは、ツバルのような珊瑚礁の上に形成された低海抜の島にとっては、致命的な影響をもたらす。実際、このことを裏付けるように、ツバルでは、海岸沿いに生えていた椰子の根本の土壌がさらわれてしまって、椰子の木が横倒しになっている光景が広範囲に見られる。
ツバル周辺海域の潮位の問題で最も重要なことは、海面上昇の事実が、観測データからも検証されたということであり、「海面上昇が5㎝に過ぎない」と、問題を意図的に矮小化することではない。
武田邦彦氏は、過去においては、リサイクルの合理性やダイオキシンの毒性の問題について、現実に即した独自の問題提起を行っており、文藝春秋に発表したこの文章でも、日本政府の環境政策が、メルヘンチックかつナイーブでとても政策と呼べる代物ではないという、鋭い指摘をしている。しかし、ツバルの問題も含め、彼の温暖化に関する発言は、木を見て森を見ずといった感があり、結局のところ何を言いたいのかがわからない。

「IPCCの予測では30年後には11㎝の海面上昇が見られることになっている。しかし、日本では・・・(中略)・・もともと合計4m以上の高さの海岸線の防御をしている。・・・(中略)・・また、マラリアの蔓延も心配されているが、歴史的にも判っているように、マラリアは気温ではなく、衛生状態によって蔓延する。日本ではまったく心配する必要はないし、もし地方で衛生環境が悪いところがあっても、社会資本を少々投資すれば解決する問題である。」(文藝春秋3月号より)

環境鎖国主義に過ぎない武田邦彦氏の言い分

「地球環境」という言葉を持ち出して、全てを正当化するような「環境ファシズム」に対しては、私もしばしば反発をおぼえるが、温暖化が進行して、海面が上昇しても、日本の海岸線は、コンクリートで防潮対策が施されているので大丈夫だといったり、気温が上昇してマラリアを媒介する蚊が生息できるような亜熱帯の気温になっても、日本は衛生状態が良いからへいちゃらだ、というような武田氏の言い分は、とてもまともな科学者の議論とはいえず、この人物が単なるアジテーターに過ぎないことを露呈させてしまった。
有り体にいえば、ここで武田氏が展開している議論は、「環境鎖国主義」とでもいえるような代物で、その意味では、前回のエントリー記事で批判した、日本的なセンチメントにどっぷりつかって、閉ざされた金魚鉢の中からしか、ものを見ていない、メルヘン環境主義者と何ら変わるところがない。
「日本よ、京都議定書を脱退せよ」と題されたこの文章のタイトルからして、ご本人は確信犯的に意図したものなのか、それとも無意識にこうなったのかわからないが、かつての日本が、国際連盟を脱退し、当時の全権大使、松岡洋右が国際連盟の会議場を背にして、意気揚々と引き揚げた姿に重なる。同じ愚をおかせば、日本は再び世界の孤児になるだろう。

環境問題は、現在の世界においては、ナショナリズムがぶつかり合う、紛れもない「国際政治問題」であり、「美しい星50」などといって悦に入っている、戦略なき甘ちゃん政治家は、歯牙にもかけられない。しかし、他方において、地球環境問題は、ナショナリズムをある地点で超える見識をもたないと、決して解決の糸口も見えてこない問題でもある。

オーストラリア、ニュージーランドの対応

ツバルの近くに位置するオーストラリアとニュージーランドは、ツバルの温暖化難民の受け容れを巡って態度を別にしている。先述したように、ニュージーランドは、毎年75名のツバル住民の受け容れを表明しているが、あえてそれを「難民」という定義をしていない。それは、ひとたび「温暖化難民」を受け容れたとなると、今後、大量に世界中で発生してくる難民も受け容れざるを得なくなることを危惧したからだという。ビデオジャーナリストの神保哲生氏が、オーストラリア政府のラドック移民相にツバルの問題についてインタビューした模様が「ツバル~地球温暖化に沈む国~」(2003年刊行)という著書にまとめられている。

神保氏は、この本の中で、オーストラリア政府が何故、ツバルの難民を受け容れないのかという突っ込んだインタビューを行っている。それに対して、オーストラリアのラドック移民相は、いかにも老練な政治家らしく、「正式の受け容れ要請がない」、「温暖化によって被害を受けている状況かどうかの根拠がない」と、のらりくらりと受け応えているのだが、神保氏がさらに「それでは、ツバルの現状を危機的とは捉えないということなのか」と切り込むと、逆にこう切り返される。

「いいですか、もしツバルが本当にいまにも沈みかけているとすれば、私たちは惜しみない支援の手をさしだします。・・・・しかし、それは私たちだけがやるべきことではなく、日本のように経済的に繁栄している国が、正当な負担を負うべきです。日本こそ、難民の受け容れにはどこよりも否定的ではありませんか」

金魚鉢の中にどっぷり浸かっている日本人や日本の政治家には、こうした批判さえ、耳に届いてこないだろう。環境問題とは、われわれの繁栄が、ツバルのような国々の人々の生存を危うくしている、世界の不正義の問題であるということを、まず知らなくてはならない。

地球環境問題への取り組みとは、金魚鉢をブチ壊すことから始めるべきだ。

(カトラー)

|

« 美しい星の日本人と「温暖化難民」 | Main | My箸から考える環境ファシズムあるいは森の再生 »

Comments

武田邦彦の問題提起が、アルゴア氏の「不都合な真実」や、最近はやりのエコブームへのものでしたら、私も納得できます。
武田邦彦氏は、権力操作されているのではないでしょうか。

文春に書いたような環境鎖国の話は、核シェルターに入って自分だけ生き残ろうとするスイス人のようにエゴイストだとおもいました。非常に、人間として醜い感じがしました。

Posted by: ercun | 2008.02.18 at 01:42 AM

>日本のように経済的に繁栄している国が、正当な負担を負うべきです。日本こそ、難民の受け容れにはどこよりも否定的ではありませんか

オーストラリアのように資源が豊富で、広大な居住可能地を持っている国が難民を受け入れたほうが、難民も幸せになれますよ。


オーストラリアが東チモールなどでやっていることを見れば、安易にオーストラリアが唱える正義に乗るのは危険なだけだと思います。

Posted by: ほるほる | 2008.02.18 at 01:44 AM

  >地球環境問題への取り組みとは、金魚鉢をブチ壊すことから始めるべきだ。
 ようするに、日本は人口密度の高い狭い国土に、世界で2番目の経済力に見合った大量の難民を受け入れよと主張しているわけだ。その結果必ず起こるであろう民族間の摩擦や騒乱による社会秩序の致命的混乱を、日本人に経験させたい、ということなのだろう。大きな犠牲の上にあなた好みの新しい社会が出現するかも、といったところか。無責任の極みだと申し上げておく。首都北京まで三十数キロにまで迫っている砂漠化、洪水、干ばつ、公害等々で息も絶え絶えの中国人を「すわっ、(温暖化?)難民の発生か。日本に責任あり」と、とりあえず一千万人ほど日本に受け入れてみればあなたの望みもかなうかもしれない。
 あなたが、世界の期待を一身に集めている日本社会が生み出した環境技術を、道端の石ころのように軽く扱い、「おめでたい」と罵った揚げ句、温暖化難民?に関心が向かってしまうのも無理はないか。嘆息せざるを得ない。以上の推察?が私の下司の勘ぐりであって欲しいと祈るばかりである。
 とはいえ、環境問題で人類に多大な貢献ができるだろう日本の可能性について語るより、日本の責任?で大量に生まれる温暖化難民?、それを受け入れない日本人の不正義?を安倍批判に絡めて真っ先に攻撃してしまう、その心とは・・・・やはり私には解らない。

Posted by: かかし | 2008.02.18 at 06:28 PM

ツバルの人口ぐらいで済むなら別に構わないと思うけどさ。
日本の環境を考えると、彼らはフランクフルトのハイジ状態になるか生活保護漬けのいわばペットにほとんどなってしまうんじゃないか?
2年ぐらいのワーキングピザを発給してやってけそうな人だけ難民ではなく移民申請で帰化できるようにするのが良いんじゃね?
日本はどちらかというと、若い人中心にこれから難民が生まれたり海外への移民志願者が増えそうだと思うんだけど。

Posted by: トリル | 2008.02.19 at 01:58 AM

皆さん、コメントをありがとうございます。
環境問題と難民の問題を並置して議論することで、この国に蔓延している金魚鉢の中で閉塞した環境議論をぶち壊したいという動機からまとめた今回のエントリー記事でしたが、温暖化難民を受け容れるというのは、実のところ最も困難なテーマでしょう。
トリルさんが指摘されている通り、難民の方から、日本の世話になるなんて御免こうむると言われているのが、本当のところなのです。
純血主義(それ自体嘘っぱちなんですが・・・)的センチメントをふりかざし、難民に限らず、海外の人間を受け容れない国に、誰が好きこのんで行こうと思うでしょうか。
難民として日本に行っても、日本語の教育さえまともに受けられない。難民受け容れのための公的制度も存在せず、職業機会も限られるといった状態では、私が難民だったら、黙ってそんな国はパッシングします。
この国が、経済力をつけたアジアの人々や難民からも、無視されつつあるのは、そんな内向きの国を相手にしなくても、もっと可能性を提供してくれる他の国がいくらでもあるからです。
難民を受け容れる入れないを議論する前に、難民から選ばれる国になることの方が先決でしょう。入国管理を担当している小役人どもは、日本の難民受入数が少ないのは、日本への移住を希望する難民がそもそも少ないからだと、恥知らずな開き直りともいえる言い訳を公然としていますが、本当は、難民からも忌避される国でしかないという現実を、我々は厳しく認識することから始めなくてはならないでしょう。
もっといえば、事態はさらに深刻で、トリルさんがいうように、この国の内向きさ加減に嫌気のさした若い人々が、どんどん日本を捨てて、海外に出始めています。私の周りにもそうした若者が沢山います。内向きになった結果、この国は、内側からボロボロと崩れ始めているのです。メジャーリーグと日本の野球の関係を見ても、そのことは明らかでしょう。自分のポテンシャル、可能性を信じる人間にとって、フェアにチャンスを与えてくれることこそ善であり、この国の閉塞感は、もはや我慢できないものになりつつあります。
まずは、難民から選ばれる国になりましょう。

Posted by: katoler | 2008.02.20 at 11:50 PM

 >純血主義(それ自体嘘っぱちなんですが・・・)的センチメントをふりかざし、難民に限らず、海外の人間を受け容れない国に、誰が好きこのんで行こうと思うでしょうか。
 >内向きになった結果、この国は、内側からボロボロと崩れ始めているのです。
 >この国の閉塞感は、もはや我慢できないものになりつつあります。

 何を根拠にそこまで言うか・と思いきや、メジャーリーグ? あなたは日本の現実を見ていない。
 新生銀行という一企業がインド人を何名採用しているのかご存じか。実に800名にものぼるのである。純血主義から日本人がこれを阻止しようとしたなどという話は全く聞かない。
 また、中国からは日本企業の工場が続々と日本に引き上げている。その工場誘致に成功している地方では人手不足から自治体職員が東京中の大学を走り回っている。地元出身学生に地元での就職を促すためである。それに・・・・やめておこう、きりがない。メジャーリーグという崩れゆく日本の根拠とやらへの反証ならばこの程度で十分お釣りが来るだろう。
 日本の衰退・没落は空想でしかない。日本の現実とは程遠い、あなたの見果てぬ夢に過ぎない。日本が抱える深刻な問題はあなたの問題意識とは全く別のところに存在するのである。

Posted by: かかし | 2008.02.21 at 11:56 AM

カトラーさんがルサンチマンに陥る気持ちはわからなくないですけど、アジテーショナルなエントリーより生産的なエントリーにしませんか?
例えば与党内で似たような問題意識を持った議員や政策案を検討してるような議員も居ると思うんですよ。
又カトラーさんがアピールすることで問題意識を持って動き始める議員もできるかも知れません。
ひろく世間に受け入れられるようなものなら政党を越えた協力もできるんじゃないですか?
与党がダメなら野党へ、という感じではなく、多分こういうものは個々の議員さんの地道で継続的な働きの負うんじゃないでしょうか?

Posted by: トリル | 2008.02.21 at 11:21 PM

かかしさん、こんばんわ。
新生銀行の件は、それは、新生銀行がアメリカの銀行だからではないでしょうか。

トリルさんの指摘するように、日本の頭脳流出「日本フィリピン化現象」は始まっているようです。日本ではなく、他の国を選ぶ日本人のことを「和僑」と呼んでいる人もいるようです。

台湾は、(いままで無視・卑下されていた)少数民族を守り、多様性を謳おうとする「人権立国」になろうと現在、努力しているようにみえます。台湾と中国の立場がそうしているのかもしれませんが、日本も見習いたいな、と思いました。アジアをリードする難民受け入れ国になるためには、まだまだその道のりは遠そうですね。


Posted by: ercun | 2008.02.22 at 12:35 AM

 ercunさん、新生銀行についてのあなたの質問は質問になっていないと思うが。「アメリカの銀行だから」の後に意味のある言葉が続かなくては答えようがない。推測して絞り込んでも二通りの答えを用意しなければならなくなる。長文でご迷惑をおかけしたくはない。
 日本からの頭脳流出については数十年間言われ続けていることで今に始まったことではない。今となっては、いつになったら日本の頭はからっぽになるのだろうかと心配する気も失せてしまった。その手の話は眉に唾をつけて聞き流した方が良いと思う。トリルさんは頭脳が出ていくとは言っていないように思うが。
 今でも台湾の少数民族は、夫婦喧嘩などで興奮すると日本語で罵りあってしまうという。やっと彼らも日本統治時代のように大事に扱われるようになったのかと感慨深い。今更日本が台湾政府を見習っている場合ではない。人類の敵中国共産党の武力侵攻で彼らが傷つくことを心配した方が良いのではないか。

Posted by: かかし | 2008.02.22 at 08:08 PM

結局「人が財産」な訳ですから、人を粗末にするような運営をしてると、嫌気をさす人は多いですよ。
誰も好きこのんで生まれ育った郷・ライフスタイルを捨てたいとか普通思いませんて。
単なるタカリは論外ですが、人種や文化に関わりない、ある程度普遍的なモチベーションと安心・安定感を社会全体で提供しあう事は、一番全体に利益になると思います。

Posted by: ト | 2008.02.22 at 10:43 PM

挨拶が遅れましたが、アルファブロガーノミネートで知ってからの読者です。お察しの通りに武田邦彦教授のサイトを見た直後に、勢いのそのままにあのコメントを書きました。今の日本でエコロジーと言えば「錦の御旗」です。そのエコロジーにあからさまに疑問を投げかける武田教授の生き様が好きw

日本では「温暖化でツバルは沈む」というのが公然の事実であるかのように語られているが、珊瑚礁と鳥の糞でできた島の脆弱な地質と地下水汲み上げによる地盤沈下の影響も十分に考えられるのではないか。そのような原因の可能性を報道しないで、センセーショナルな「先進国が招いた地球温暖化の犠牲者ツバル」という報道の方向に違和感感じています。確かに海面上昇も影響ないとは言えない。でもそれが第一の原因なのか?

温暖化防止は待ったなしの状態、多少都合の良いように事実を選択しても許されるということなのかと。この問題も含めてエコブームは大いに商業的だし嘘っぽいし子供だましだと思う。

温暖化が原因かどうかは別にして、現実に沈みつつあるツバルの住民を今後どうするのかというとこれはまた別問題。ツバルの戦略としてこの温暖化の盛り上がってる今、温暖化が原因だと主張するのは十分効果的で有効な戦略だ。

日本が難民を受け入れるのは現実的では無い。ここは得意のODAで、建築基準法の所為で仕事が減った日本のゼネコンに堤防をガンガン建てさせたらどうか。一石二鳥だ。

Posted by: Danz | 2008.02.24 at 01:28 AM

 非現実的な不思議な意見もある意味面白くはあるが、Danzさんのような文字通りの建設的な意見の面白さは格別だ。現実的、生産的な意見を持つことの、人間としての前向きさがいかに大事であることか。
 だめな日本に見切りをつけよと言わんばかりの煽動に乗って母国を後にする若者がいるのなら思いとどまって欲しいものである。隣の芝生は思い込まされているほど青くはないからだ。地上の楽園北朝鮮への帰還運動で10万人以上の人々がその人生を棒にふっている。そのような人々を思うと可哀想でならない。彼らを煽った者たちは、その駄目な日本から一歩も離れることなく、何不自由なく暮らしているというのに。日本の終わりが始まったと吹き込まれて大事な人生を他人に預けてはならない。吹き込んでいる連中は終わってしまうはずの日本から決して離れはしないのだ。他者の犠牲で起こる騒ぎを楽しみたいだけなのである。若者たちに声を大にして言いたい、自身の心と頭で考えよと。

Posted by: かかし | 2008.02.25 at 01:37 AM

以下、"実証"という言葉をどう捉えるかにもよりますが。。。
喫煙と肺がんの発生について、(人体実験をやっていないので)因果関係は厳密には実証されていない。しかし、多くのサンプル(喫煙者/非喫煙者)によってその因果関係は容易に推測可能であり、禁煙の有効性自体は実証できる。
CO2の排出と温暖化の因果関係は証明されていない。しかもサンプルは一つ。比較すべき過去のデータの有効性も厳密には実証されていない。
武田氏の主張には賛成できない部分もおおいのですが、現時点においては、”CO2排出対策に多額の資金を投入するよりも途上国の社会資本の充実や貧困対策にもっとお金を使うべきだ”という意見は一考に値するのでは無いでしょうか?

Posted by: へなちょこ技術者 | 2008.02.25 at 12:35 PM

”難民受け入れが現実的ではない”という意見は理解に苦しみます。
イギリスやニュージーランドも同じ島国でも受け入れているのだし、難民がみんな英語を話せているわけでもないでしょう。
他国と同様に年間1000~2000人程度の難民を受け入れることがそんなに問題なんでしょうか?
”経済・少子化対策として年間数十万人の移民を受け入れろ”という話であれば改めて議論が必要だとは思いますが、、、、ちょっと次元が違いますよね。

Posted by: へなちょこ技術者 | 2008.02.25 at 06:01 PM

いやぁ、単純にツバルの人達が日本で暮らせるのかなと思ったわけです。特殊技能も無しに自力で生活できないんではないかなと。技能訓練すれば良いとかは言うのは簡単ですけどね。日本は世界でもトップクラスの「のんびりしてない国」だと思うんだけど、「のんびりした国」トップクラスのツバル(って憶測なんだけどこれ)の人達が日本に来て幸せにはなれないんじゃないかなーと。それに大変愛の無い言い方だけど、GDPの2/3以上をODAに頼っている国の労働者の質ってどうよ?って。

受け入れるだけなら1000人程度は受け入れれるでしょう。ただしずっと生活の面倒を見る覚悟がいる。いまさら1000人の生活保護者が増えてもどうということは無いかもしれないが。イギリスやニュージーランドは同じ英連邦の「仲間」だから受け入れたんでは?ってその辺の事情はよく知らないです。すいません。

政治は感情でやっちゃいかんと思います。難民受け入れるならメリットデメリットを考えてメリットがある場合だけ受け入れる。私が思いつきで提案した「堤防作る」にしても巨額の建設費を投入するだけのメリットがあるかないかを考えないと駄目でしょう。

Posted by: Danz | 2008.02.26 at 12:18 AM

ちょっと調べてみたらツバルに対する日本のODAは2000年から2004年の金額ベースで1620万ドルで1位、以下2位が1000万ドルで豪、3位が550万ドルでニュージーランド。イギリスは判らない、やってないんじゃないのかな?

私個人、愛国主義者では全くないけど、日本から遠く離れた南の国の、過去に殖民地にしてたとかいうような負の歴史も無い、んでもってメリットも期待できないツバルに対してこれだけの援助、しかも無償、なんていい人なんだ日本人。
つか、いい人通り越してお人よしの馬鹿とも言える。

Posted by: Danz | 2008.02.26 at 12:54 AM

Danzさん
>イギリスやニュージーランドは同じ英連邦の「仲間」だから受け入れたんでは?
ツバルの話に限定せずに話をしていました。すいません、前提条件が抜けていました。

>政治は感情でやっちゃいかんと思います。
GDP2位、ODA2位(3位に落ちた?)、人口1億人の先進国が、”借款無しで数千億円(ざっくり)は出すけど、社会背景から考えて難民は絶対ムリ!”という態度はかなりヒステリックに見えますが。。。

>難民受け入れるならメリットデメリットを考えてメリットがある場合だけ受け入れる。
難民受け入れって保険みたいなものなんじゃないんでしょうか?
特定の国に大量の難民が押し寄せて、その国の社会・経済が崩壊した時には国際社会・経済全体が被害を被るんじゃないんでしょうか?それを避ける為にみんなでリスクを分散しているのではないかなと勝手に考えています。

Posted by: へなちょこ技術者 | 2008.02.26 at 12:47 PM

みなさん、コメントありがとうございます。
オーストラリアのラドック移民相の発言は、下手をすると、今後の国際社会において、日本を非難するロジックになるかもしれません。というのも、日本の政治家は、環境問題を金やテクノロジーの問題としてしか捉えていないからです。
先進国が排出した二酸化炭素によって、発展途上国やツバルのような国にしわ寄せがくるという、地球規模での不正義の問題という認識がないから、湾岸戦争の時と同じように、金で決着をつけようとするのであり、リスクを背負わずに札束で問題を処理しようとしている日本という捉え方が生まれてしまうのです。人口1億人の1%、100万人を受け容れろといっているのではありません、ツバルについていえば、たかだか1000人受け容れれば、日本が地球環境問題で本気になってリーダーシップをとろうとしていることが、世界に発信されることでしょう。

Posted by: katoler | 2008.02.28 at 12:43 AM

 あなたのそのような視点からの解釈がすでに破綻しているのではないか。先進国対発展途上国。先進国が加害者で発展途上国が被害者。昔懐かしい南北問題への郷愁から抜け切れないのだろうが、発展途上国が背負はねばならない世界への責任は逃れようもない。発展途上国だから許される不正義などもはや存在しないのだよ、カトラーさん。中国共産党が自国を時に発展途上国と主張し、時にアジアを主導する偉大なる大国と使い分けている下劣さを見逃されるおつもりなのか。世界中に石油を売りまくって富を蓄積しようと企んでいるプーチンのロシアはとても先進国と呼べるような代物ではないが責任有りや無しや。先進国日本へ割り箸を輸出して金儲けにいそしむ中国の森林伐採は中国に責任無しと?日本の責任なのか?買う奴が入るから売ってしまうのだとでも主張するおつもりなのか。ブラジルのアマゾン破壊もインドの地下水くみ上げによる農地の塩害も先進国の責任なのか。南(発展途上国)の盟主を気取る中国が資源欲しさにアフリカ諸国へ、日本からのODAを横流しで援助し武器を売りつけているのも先進国の責任か。買う奴が悪で売る人間はいやいやベンツやロールスロイスを乗りまわす羽目に陥っている被害者か。湾岸戦争を例えに持ち出し、オーストラリアの外相ごときの日本批判におびえて難民受け入れのリスクを負えと言われるのか。「リスクを負わぬ日本」という批判に答えて無責任な小沢同様、陸上自衛隊の地上戦参加で自衛隊員に死ねとでも?「いやそれはできない、殺したくもないし死にたくもない、話し合いで何とか」、ごもっともと世界が納得するとお考えなのか。妙な動機を満足させようと外圧を利用しない方が良い。望まぬ外圧にまで屈することになる。「国益」などとは口が裂けても言えないあなたの限界だ。その行き着く先は「無責任」ということになろう。

Posted by: かかし | 2008.02.29 at 01:48 AM

悪いけどツバルの高々千余人を難民として受け入れてもたぶん国際社会は評価しないと思うよ。
湾岸戦争時の供出金みたいな感じ?
プリンシパルの無い例外事例にしかならないからね。

>日本の政治家は、環境問題を金やテクノロジーの問題としてしか捉えていないからです。

私はココん所、ニュアンスが異なる。
日本は官僚主導勝ちだから、どちらかと言うと見解の分かれそうな哲学や倫理判断は排除して、能動的に「環境問題を金やテクノロジーの問題として捉える事にしている」だと思うの。
倫理家宗教家より技術者科学者的に振舞っているのなら、割と長い目で見ると賢明かも知れないよ。

Posted by: トリル | 2008.03.01 at 11:52 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20869/40162016

Listed below are links to weblogs that reference ツバルからのメッセージ ~環境鎖国主義を排せ~:

» ピン芸人 鳥居みゆき 水着動画 [ピン芸人 鳥居みゆき 水着動画]
異色のピン芸人、鳥居みゆきさんのセクシーな水着動画など。 [Read More]

Tracked on 2008.02.17 at 11:42 PM

» 温暖化 世界 についてー温暖化防止に貢献できる商品宅配とは? [温暖化 世界 のお話]
温暖化防止に貢献できる商品宅配とは・・・ [Read More]

Tracked on 2008.03.03 at 04:07 PM

» 温暖化 日本 についてー温暖化防止に貢献できる商品宅配とは? [温暖化 日本 のお話]
温暖化防止に貢献できる商品宅配とは・・・ [Read More]

Tracked on 2008.03.03 at 04:23 PM

« 美しい星の日本人と「温暖化難民」 | Main | My箸から考える環境ファシズムあるいは森の再生 »