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暴走検察VS市民の最終戦争が始まった

 私が発起人の一人になっている「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」に一般市民からの入会申込が殺到している。

きっかけは、当会が先週の4月16日、東京地検に出向き、その直後に行った司法記者クラブでの記者会見だった。

当会は、陸山会事件の捜査の過程で虚偽の捜査報告書を作成したことが明らかになっている田代政弘検事について、本年1月12日付で、虚偽有印公文書作成・同行使及び被疑者不詳の偽計業務妨害罪で告発し、1月17日付で東京地検刑事部に受理されている。しかし、その後、捜査の進展が見られないことから、捜査を促す捜査要請書を2回(2月9日、21日)にわたり提出するとともに、先週4月16日には、田代政弘検事の上司で、陸山会事件の捜査を指揮していたと考えられる元東京地検特捜部長、佐久間達哉など5名に対して質問状を提出した。

 その質問状の中では、田代検事が作成した捜査報告書以外にも複数の捜査報告書が検察審査会に提出され、小沢一郎を強制起訴に持ち込むために意図的に利用された可能性があることについて質している。現時点で、彼らからの回答は無いが、オリンパスの粉飾決算問題などをすっぱ抜いた月刊FACTAが、4月20日発行の最新号で、我々が指摘した別の捜査報告書が実在していることを初めて報じた。FACTAは、記事中でその別の報告書の文言を具体的に取り上げつつ、検察審査会の決定を強制起訴へと誘導するために捜査報告書が利用されたことを詳しく述べている。

田代検事の起訴見送り報道に怒りが爆発

また、先週の記者会見の後、4月20日の日本経済新聞と朝日新聞が検察関係者の見解として「田代検事の起訴は見送りへ」と報じた。マスコミ関係者の話によれば、当会が16日に行った記者会見の後、各マスコミが一斉に取材に動き、検察関係者が火消しにやっきになった中で、田代の起訴見送りの可能性について言及したらしい。

この記事で検察に対する一般市民の怒りが一気に爆発した。

当会には、毎月数件の入会申込がコンスタントにあるが、この記事が出てからは、数日で、200件近い入会申込が殺到している。おかげで事務局はパンク状態だが、それだけ、田代検事を不起訴に持ち込もうとする検察の組織防衛の姿勢に対して、一般市民の怒りが強いということだ。

(福岡在住、女性)
「小沢氏の個人的な支持者ではありませんが、司法界、官界の腐敗ぶりには怒りを感じております。今、日本は本当の近代国家になれるかどうかの岐路にあると考えております。民主主義と人権が尊重される社会を目指して、できることから始めてゆきたいと思います」

(町田市、女性)
「70才を過ぎた老婆ですが、日本の法相界の腐敗には年寄りだからって黙って見ていられぬほど腹が立ちます。小沢さんの無罪有罪にかかわらずこれからも『しつこく、しつこく』司法界の不正を正して行かねばと思います。とかく日本人は熱しやすく冷めやすい民族ですので、その点が一番心配です」

(大阪府、男性)
「個々個人には何程の事も出来無し、金も名も無いけど、歴史の傍観者には成りたくない。是非、片隅にでも加えて下さい」

(東京都世田谷区、男性)
「先日の『記憶の混同』田代が不起訴ということにはあきれ果てました。
本当に危機感を感じます。まさに明日は我が身と言うことを、全国民が理解してほしいと思います」

 これらは、当会に寄せられたほんの一部の声に過ぎない。仮に検察が田代検事を不起訴にするのであれば、当会は、検察審査会に本件を持ち込むことになるだろう。そうなったら、検察審査会を欺いた特捜検察の起訴の是非を検察審査会が審査するという前代未聞の事態に発展する。もし、そんな事態に陥るなら、それは検察の自浄機能が完全に崩壊したことを意味する。

それでもなお彼らは、陸山会事件の時と同様に嘘っぱちの捜査報告書をでっちあげ、審査会の市民たちを再び欺き、嵌めようとするのだろうか、まるで醜悪で滑稽なブラックジョークである。

確かに、これは笑えない話だが、そうなる確率はかなり高い。というのも検察の立場にたってみれば、田代検事を起訴するということは、結果的に組織全体の問題に波及するからだ。
陸山会事件では、石川元秘書が、たまたまICレコーダーで録音していたから、捜査報告書の虚偽内容が明らかになった。ところが、平気で調書や捜査報告書を作文する強引な捜査手法は、特捜内部で日常的に常態化していたのであり、田代検事の問題は、氷山の一角に過ぎない。もし、田代が起訴され全てが明るみに出されたら、特捜検察の組織全体の問題、特捜解体にも繋がりかねないという恐れが彼らを震撼させ凍りつかせている。

田代の起訴は検察組織そのものを裁くこと

 村木厚子さん事件のフロッピーデータの改竄問題では、検察組織は、前田元検事およびその上司を起訴することで、まさしくトカゲの尻尾切りをしようとしたわけだが、田代検事の問題では、そうはいかないだろう。なぜなら、田代検事は、前田元検事の改竄行為のように分かり易い単独ミスを犯しているわけではなく、一貫して組織の全体意志にそって行動しているからだ。田代検事を裁くということは、検察組織そのものを裁くということに直結する。

現在、検察内部では、守旧派と改革派の熾烈な綱引きが行われているのではないかと推察する。FACTAが報じたように、検察審査会を誘導するために田代以外の検事によって作成された別の捜査報告書の現物が存在しており、それは、複数のマスコミ関係者に流されているようだ。このことは、田代検事を不起訴にしようとする動きに反発する改革派が検察内部にも存在していて、彼らがディープスロートになって内部情報をリークしていると想像できる。

我々市民が上げる声が、そうした自浄能力のある人々を動かし、特捜検察の解体的出直しに繋がることを切望する。

(カトラー Twitter:  @katoler_genron

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