幻獣リヴァイアサンになりたかった男  ~堀江貴文の蹉跌~

ホリエモン逮捕から11日、いまだ調書ゼロ

ライブドアグループの証券取引法違反事件で、前社長堀江貴文容疑者(33)がいまだに東京地検特捜部の調べに対し否認を続け、徹底抗戦をしていることが3日、分かった・・・

(nikkansprts.comより)

仕事がたてこんだのとある人のためにどうしてもまとめなければならない文章があり、ブログの更新を怠ってしまっていた。その間にライブドアの強制捜査から堀江貴文社長および経営幹部が相次いで逮捕されるという事態に発展した。

Leviathan

「3年後には時価総額世界一の企業になる」と豪語し、日本中のマスコミを巻き込んで、話題を提供し続けていた主人公の幕切れとしてはいかにもあっけないものだった。

堀江は、東京地検特捜部の取り調べ下にあり身柄が拘束されたままだが、調書はいまだゼロで容疑を全て否認していることが伝えられている。

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ブログのパワーとは何なのか:幻獣リヴァイアサンvsうじ虫

私の利用しているココログには、アクセスカウンターが装備されていて、時間ごとの数字が棒グラフになって示されるのだが、昨日のアクセス件数が6949件に達しているのを見て、驚かされた。これは通常の10倍の数字である。
こうした数字になったのは、ひとつには、私のエントリー記事が「週刊!木村剛」R30さんのブログで紹介されたからだ。加えて、検索エンジンを通じたアクセスが急増したことが大きい。「鹿内春雄」「鹿内家」「フジテレビ 鹿内」といった鹿内関連のキーワード検索によるアクセスが1000件を超えていた。というのも、この日、鹿内家が大和証券SMBCに対して、以前保有していたニッポン放送株をフジテレビに売却したのは、売買契約違反に相当すると買い戻しを求めたという、NHKのスクープが報じられたからである。このニュースが流れるや否や、検索エンジンに「鹿内」というキーワードを打ち込む人々が急増し、既にエントリー済みであった私の記事を多くの人たちが読んでくれることになったと推測している。

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ブログな人々はしらけてなんかいない

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bk1で購入し、メール便で自宅に届くはずであった「月刊!木村剛」VOL2が、こともあろうに輸送途中で紛失され、代品の手配ということになった。しびれを切らし、銀座の旭屋書店で購入し、ようやく手に入れることができた。

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2010年、映像メディア・ビジネス 未来への旅(2)

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ユビキタス(ubiquitous)という言葉の語源はラテン語で、「神は同時に、いたるところに存在する」という意味だという。パソコンの基礎技術をはじめ数々の革新的なテクノロジーを開発したゼロックス社のパロアル研究所が、90年代の初頭に、この言葉を用いて「ユビキタス・コンピューティング」という概念を提唱した。

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グーグルニュースの曼荼羅あるいは神学

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グーグルニュースの日本版のサービスが先週から始まっている。
日本の主要マスコミの最新ニュースが、マスコミグループの枠を越えて、あたかも曼荼羅のように一覧できる状態で提供されている様は、まさに画期的といえる。結局のところ、インターネットは、検索に始まり検索に終わる。今やネット世界の神学は、「サーチエンジン」になったということを、このグーグルニュースの画面は何よりも雄弁に物語っているだろう。

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共同通信ブログ再開!~初心を忘れないで欲しい~

共同通信のブログ「署名で書く記者のニュース日記」が、ほぼ2ヶ月の休止を経て、31日に再開された。再スタートをまずは祝福したい。

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プロ、アマチュアの垣根の消失がもたらす「喪失」

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The New York times on the web より>(拡大できます)

アテネオリンピックが、あと数時間あまりで開幕する。
私が学生の頃までは、オリンピックにはアマチュア規定があり、プロとアマチュアが厳しく峻別されていた。オリンピックの代表が金品を受け取っていたということがわかると、出場権を剥奪されてしまうことさえあった。プロ野球選手やJリーガーたちがオリンピック会場に続々と乗り込んでいく今の光景を見ると、まさに隔世の感がある。
アマチュア規定を撤廃したのは、80年代、サマランチが会長に就任してからだが、これを機にスポーツとビジネスの関係は一気に密接なものとなり、巨大なマネーがオリンピックをめぐって飛び交うようになった。このことによってオリンピックから「真のスポーツマンシップ」が喪われたと嘆く人もいる。

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共同通信ブログは何故、休止したままなのか?

木村剛氏が、共同通信ブログ騒動の渦中にある小池編集長の応援キャンペーンともいえるような「頑張れ!くじけるな!小池編集長!」という記事をアップした。
当初、この問題は「大マスコミ(=小池編集長) VS ベンチャー経営者(=堀江社長)」という図式からスタートした。小池氏の堀江氏に対する物言いを、大マスコミの傲慢さと捉えたブロガーたちが猛反発したのだ。しかし、問題の焦点は、既に別の次元に移行したと考えている。すなわち、日本のマスコミ界において個人の自立性が担保されうるかどうか、さらにはネットを介した参加型のジャーナリズムが実現できるかどうか、という正しくジャーナリズムの本質にかかわる問題である。

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Blog VS マスメディア あるいはトロイの木馬

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「イカロスの墜落~共同通信ブログ休止の波紋~」という私の記事が「週刊!木村剛」で取り上げられた。

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「縁尋奇妙」時代のコミュニケーション戦略

久米繊維工業の久米信行社長の本「メール道」(NTT出版)の出版パーティーがあった。「パーティなどという晴れがましいことは嫌い」(久米さん)と何も予定されていなかったようなのだが、周囲の人々の中から声があがり、キープラネットの川野さんと、ともクリエーションズの渡邉さんのプロデュースで開催のはこびとなった。

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