死んだふり?米国ビッグスリーが電気自動車で復活する日
ファイテンのプラセボ・マーケティング ~魔法の首輪はいかにして世界商品となったか~
マラソンの高橋尚子が引退を表明した。一時期の国民的大人気がプレッシャーになっていたのだろうか、レースに勝てなくなっているのに、次は3つの大会の連続出場を宣言するなど、誰が見ても無謀な目標を掲げ、あきらかに引き際を間違えた感があった。
その引退報道の中で、気になったのが、高橋尚子のスポンサーをかって出ているファイテンという会社だ。高橋尚子以外にも、阪神の鉄人こと金本知憲選手や日ハムのダルビッシュなど、そうそうたるアスリートたちとスポンサー契約している。
NHK「サラリーマンNEO」賛歌 ~サラリーマンへのレクイエム~
最近はテレビ番組をほとんど見ない。特に小利口ぶったお笑いタレントやジャリタレが騒いでいるだけの情報バラエティ番組というのが大嫌いで、テレビをつけると、この手合いの弛緩した番組ばかりなので、反射的にスイッチを切ってしまうことになる。
それゆえ、欠かさず視聴しているといえる番組もないのだが、唯一の例外が、NHKが放送している「サラリーマンNEO」というコント・バラエティ番組だ。
日本発「プロバイオティクス」という思想
カトラー家で、今ブームなのが、旭松食品の新製品「おなか納豆」という納豆だ。
「おなか納豆」とは、整腸分野で初めてトクホ(特定保健用食品)を取得した納豆で、2週間食べ続けると、便通が改善するというエビデンスがヒト試験で得られている。
世界中が日本を真似はじめた?ジャポニズムの再来とオタク文化
攻める村上隆 米欧巡回の大回顧展スタート
日本の伝統や現代文化をポップアートと結びつけて突っ走る美術家、村上隆(45)。その大回顧展が、アメリカ・ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で10月末始まった。題して「(C)MURAKAMI」(コピーライト・ムラカミ=来年2月11日まで)。(asahi.comより:写真も)
村上隆の「大回顧展」が、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で始まり、大盛況だそうだ。
今や村上の制作した等身大フィギュア作品は、サザビーズで6000万円という高値が付く人気で、この10年間で村上は、世界的なトップアーティストの仲間入りを果たしたわけだから「大回顧展」というのもわからないではない。
しかし、年齢でいえば、まだ40代で、アニメキャラクターやフィギュアを題材に、作品世界を創り上げてきた村上に対して「大家」という呼び名や「大回顧」という言葉は、違和感が伴う。たぶん、村上隆は、確信犯的にこの「大回顧展」を開催しているのだろう。つまり、村上は、意図的かつ戦略的に、自分が関わってきた何かにピリオドを打とうとしている。
オタクの敵といわれる村上隆
ところで、「オタク文化」が生み出したアート(芸術)といわれる村上作品だが、当のオタクやその同伴者を任じる人々からは頗る評判が悪く「オタクの敵」とまでいわれている。
「オタク文化をだしにしてアートの世界で金儲けしている」というような批判が代表的なものだ。村上隆は、そうした声も承知の上で、あえて開き直って「大回顧展」と銘打っているのだろうと推測するが、村上隆についての議論は、別の機会に譲るとして、今回のエントリー記事で問題にしたいのは、日陰者のように扱われていた「オタク文化」が、衆目が集まる舞台の中心に躍り出てきた意味をどう考えるかという問題だ。アート(芸術)という回路を通すことで、アニメキャラなどオタク文化の「メジャー」化に村上隆も少なからず貢献した。
もともと、アニメ、フィギュア好きな「オタク」と呼ばれる若者たちが、嫌光性植物のように育てた「オタク文化」が、ここ数年で、世界のアートやエンタテイメントをリードする存在になった。それだけではない、オタクカルチャーの震源地が、この「日本」であることを捉え、政治家やそれを取り巻く御用学者どもが、「これぞ日本文化の素晴らしさを示すものである」と調子に乗って、文化政策だとかソフトパワーという言葉を口走り始めたのだ。
記憶に新しいところでは、先の自民党の総裁選で麻生太郎が、秋葉原でオタク(とメディアでは紹介されていた)の若者たちを前に街頭演説会を開き「タロー、タロー」のシュピレヒコールが巻き起こった情景が思い浮かぶ。
麻生太郎の漫画好きは有名で、そうした子供じみた所のある政治家の存在を否定はしないが、それが「文化政策」と地続きのものであるとしたら話は別である。
最近、ベストセラーになったという「模倣される日本」(祥伝社新書)という新書本がある。
浜野保樹という東大大学院の教授が書いているのだが、扉裏に記載された内容紹介文を以下に引用する。
「経済力の復活を切望する日本。だが、今や海外が注目するのは日本の文化、とくにポップカルチャーである。彼らはそれをクール(カッコいい)と呼ぶ。<模倣する国家>は<模倣される国>へと変貌した。映画監督タランティーノは『キル・ビル』で堂々と深作欣二の手法を引用し、献辞を掲げた。日本アニメは世界を席巻し、数々の模倣を生んでいる。この現象はさらに料理、ファッション界にも及ぶ。はたして世界を魅了する日本文化の特質とは?伝統的生活様式に根ざした美意識、多元的価値を認める世界観、今こそわれわれはその意義を認識し、世界に広めるべく文化戦略を築くべきではないか。メディア学の俊英が提言する日本の指針」
全文を引用したからといって、何もこの本を買って読んで欲しいわけではない。むしろその逆だ。本としては、生半可なつくりで、アニメなど日本の文化コンテンツがいかに世界を席巻しているかを例証する事例が、かき集められただけの内容である。本屋で5分も立ち読みすれば、書いてある内容は大方わかってしまうから、買う必要はないといっておく。
ジャポニズムの再来?
ただ、こうした本が売れるのは、日本発のアニメやファッションが世界で喝采を受け、「ジャポニズムの再来」と呼ばれる現象が起きているからだろう。
ジャポニズムとは、江戸末期から明治にかけて、歌麿、広重などの江戸時代の浮世絵が、海外にわたり、その価値が再評価され、ヨーロッパを中心に日本ブームが巻き起こったことをいう。ゴッホ、マネ、ロートレックといったフランスの印象画家たちが、浮世絵などの影響を受けて、新しい絵画を創造したというのが定説となっている。そうした江戸末期に巻き起こったジャポニズムや現在の日本ブーム自体をとやかくいうつもりはないが、問題はそのことに関わる「言説」である。
浮世絵は確かにフランス印象派の画家たちに影響を与えたが、結局そのことは日本文化の優位性を示す言説として流布され、「国威発揚」に利用されていった。
もともと浮世絵は、当時の日本文化の本流からはかけ離れた、全く顧みられることがない好事家のもので、ちょうと現代の「オタク文化」のような存在だったといえるだろう。実は、浮世絵が海外で認められたのは、日本から輸出された陶芸品、工芸品の包み紙として、たまたま使われていたものを、ヨーロッパ人が「これはスゴイ!」と評価したのがきっかけだったという。このことが物語っているのは、江戸時代の浮世絵から、現代の村上隆作品の評価に至るまで、昔も今も、海外が与えた評価を鏡にしてしか、自分の文化の価値を認識することができないという歪な精神構造が、この国ではずっと幅をきかせているという事実だ。
海外の評価を鏡にしてしか自分を評価できない
浜野保樹は、日本のアニメは第二の浮世絵にならないようにすべきだといい、以下のような奇妙な議論を展開する。
「マンガ市場単体では低迷しているとはいえ、メディアミックスやマーチャンダイジング展開の広がりを考えるとまだ余裕がある業界といえるのでもっともっと新しい試みにチャレンジできるのではないかと思います。しかしぼんやりしているとかつての浮世絵みたいな事態になります。『浮世絵』も日本オリジナルの文化でしたが、西洋に模倣されつくし
「印象派」という美術ジャンルになってしまいました。
今でこそ印象派という呼称になっていますが、あれは本来「印象派」ではなくて「新浮世絵」です。 日本オリジナルを模倣した印象派が台頭したがゆえに、浮世絵は『かつて印象派に影響を与えた浮世絵という伝統表現が昔の日本にありました』という過去の話になってしまいました」(マンガソーシャルメディア:海外マンガ事情レポートより)
どこでこんな与太話を思いついたのか、印象派とは「日本オリジナル」を模倣した「新浮世絵」であるという見解を、まともな議論としては誰も聞かないだろうが、問題は、この人物が、麻生太郎が外務大臣に在任中に外務省の肝いりで「国際漫画賞」というアワードを設立して「文化戦略」というものにそれなりの発言権や影響力を持つ立場にあるということだ。
文化のオリジナル性と優位性をあからさまに言い立てる浜野のような考え方は、文化研究の世界では、既に常識外、論外とされている。同じようにジャポニズムに対する考え方も、日本文化が西欧に影響を与えたことは事実だったとしても、そのことを必要以上に強調することは、単なる文化的な自慰行為に過ぎないと考えられている。
オリジナリティに関する議論を作品や著作権のレベルで展開するのは、もちろん当然ありだが、文化論にまで「オリジナル」という概念を持ち込んだ時点で、浜野は、そもそも大きな誤りを犯している。東大の教授までやっている人物であるからして、そんな文化論のイロハは承知の上で、こうした議論を意図的にまき散らしている公算が強い。たぶん浜野は「国威発揚」のために、ここでの議論のすり替えを行っているのだ。
対抗力を発揮していないオタク文化
気にかかるのは、「オタク文化」を支える人々が、こうした言説や文化戦略の駒としてオタクを利用しようとしている勢力に対して無関心で、何の対抗力も持ち得ていない点である。アキバの街頭で麻生太郎に「タロー」コールを送っていた、あまりにナイーブな若者たちのことは、この際、考えないとしても、本物のオタクといわれる人々は、既にこうした状況と問題の本質に当然のことながら気づいているだろう。しかし、そうした認識は共有されることもなく、まとまった力にもなっていないために、オタクを束ねようと意図する勢力に、結果として易々と利用されるはめになっている。
確かに、オタクとは「サブカルチャー」の申し子であり、60,70年代に破綻した「カウンターカルチャー」の屍の上に成立したものであるから、もともと「対抗力」という言葉を持ち出すこと自体が「クールじゃない」といわれるのが、関の山かも知れない。
そう考えつつも、そんなことで本当によいのかという思いを、私はなお捨て去ることができないのだ。オタクな人々は、村上隆などを敵役に仕立ててバッシングする前に、後出しジャンケンよろしく、オタク文化を「日本文化」の枠組みに組み込んで、いかにもオタク文化の保護者面を始めた連中に対してこそ、まず「No!」というべきではないのか。
私自身は残念ながらオタク的才能に欠けるので「ヲタ道」とは無縁に生きてきた。しかし、オタクな人々にずっと敬意を抱いてきたのは、彼らには、誰からも触れられることを許さない心の処女地を希求する姿勢があると思えたからだ。
そもそも、人はその心の処女地のことを「自由」と名づけたのではなかったか。その自由が蹂躙される時代の足音が聞こえる。
(カトラー)
毎日新聞がソフトバンクに買われる日
この数ヶ月、新聞を読んでいない。
このブログの以前のエントリー記事で、テレビを見なくなったと書いたが、新聞も読まなくなった。テレビを見なくなった時もそう思ったが、それで格別、不便を感じない。
仕事柄、ネットからは離れられないので、世間的なニュースはパソコンの画面から入ってくる。世の中のゴシップ的な話題は、通勤電車の車内吊り広告を眺めていると大体見当がつく。驚いたのは、気がつくと私のような「無読層」と呼ばれる輩が周りに結構多いことだ。これでは、新聞が売れなくなるのも道理だ。
フリーペーパー・バブルの行く末
街中を歩いていると、フリーペーパーがやたらと目につくようになった。
地下鉄の駅構内には、フリーペーパー・マガジンの専用ラックが設置され、毎週、大量のフリーペーパーが、うず高く積まれている光景を目にする。2年前にリクルートが始めた「R25」は一定のマーケットを掴んだようで、今度は女性(OL)マーケットを狙って「L25」が発刊された。
上海ヒルズとバベルの塔 ~森泰吉郎からのメッセージ~
森ビルが中国の上海市で建設中の地上101階建て超高層ビル「上海環球金融中心」(高さ492メートル)など都市開発プロジェクトの名称を「上海ヒルズ」と決めたことに対し、上海市当局が「まず英語ありきの名称は認められない」などと不快感を示していることが22日、明らかになった。 (Fuji Sankei Business i.より)
森ビルが上海に建設中の超高層ビルに「上海ヒルズ」という名称をつけたことに対して、中国当局より待ったがかかった。
フラット化する上海と東京③ カワイイ上海の発見
トマス・フリードマンの近著「フラット化する世界」の中で、世界をフラット化する10の動因のひとつとしてGoogleのことが、取り上げられている。
「世界中のあらゆる情報にあらゆる人々がアクセスできるようにする」ことを企業のミッションとしているGoogleにとって、フラット化とは、「情報の民主化」を意味している。
その象徴的な取り組みが、「Google Print for Libraries」と呼ばれる2004年12月に発表されたプロジェクトである。
フラット化する東京と上海② 看板の無いカフェと上海の蝶の小さなはばたき
上海が列強から植民支配を受けた租界時代、フランスが統治した「フランス租界」と呼ばれる地域が、上海の西南地区に広がっている。当時植えられたプラタナスの並木や、ヨーロッパ風の建築が残っていて、パリの街角を思わせるような独特の景観を見せている。その旧フランス租界地区に一軒のカフェがある。看板はなく、名前を「「小小珈琲舘(シャオシャオ カフェグワン)」」という。
フラット化する東京と上海
トマス・フリードマンが、近著「フラット化する世界」で、現在のグローバル化現象を「グローバリゼーション3.0」と名付けている。コロンブスのアメリカ大陸発見(1492年)から地球はどんどん小さくなり、多国籍企業が活躍した時代(グローバリゼーション2.0)を経て、ベルリンの壁が崩壊し、インターネットが世界を席巻した2000年から、グローバル化の新しい段階「グローバリゼーション3.0」が始まり、世界が同じ地平で競争する「フラット化した世界」が出現しているという。
iPod nano の登場とスマイル・カーブが意味する日本産業の未来
先週、銀座のアップルストアでi Pod nano4ギガ(27,800円)を買い求めた。
その軽さ(42g)と薄さ(6.9mm)、高性能に驚かされた。フラッシュメモリーを採用し、私が購入した4ギガタイプでは、1000曲が収まってしまう。音楽のヘビーリスナーでもない私の場合、家にある100枚程度のCDなら、この42グラムの中に全て収まってしまうことだろう。
屋上ペントハウスのバスタブから隅田川の夜景を眺める生活
東京R不動産を主宰する馬場さんから、新しいプロジェクトの内覧会の通知をもらった。門前仲町にあるオフィスビルを住居に転換する「コンバージョン」を手がけることになり、そのビルをスケルトン状態で一般に公開する内覧会イベントを開催するという。
おひさしぶりです。
今日は、今進めているプロジェクト、門前仲町リノベーション物件のスケルトン内覧会へのお誘いです。
三井不動産が門前仲町の隅田川沿いに所有していたオフィスビルを、レジデンスに改造しています。
業界最大手がとうとうオフィスコンバージョン。数年前にはゲリラ的に動き始めた頃から考えると、
東京も大きく変わっていることを実感しています・・・・・
そのオフィスビルは、東西線、門前仲町の駅から隅田川に向かって7~8分ほど歩いた、永代橋の手前にあり、三井不動産がバブルの地価高騰期に地主との共同事業によってオフィスビルとして建設したものだった。
中小オフィスビルの再生手法「コンバージョン」
ここ数年の都心の高層オフィスビルの建設ラッシュによって、こうした中小ビルの需給バランスは完全に崩壊してしまった。都心のオフィスビルの賃料は、バブル時代のピーク時には、坪当たり10万円を超えることが珍しくなかったが、この10年でほぼ半分以下に下落し、現在では丸の内であっても古いビルなら3万円以下で借りられるケースも出ている。バブル時代の強気なオフィス需要予測を頼りに、門前仲町や月島といった都心の周辺部は、競ってオフィスビルが建設され、そうした物件は、2~3万円の賃料がとれることを前提に事業計画が組まれているケースが多い。この水準の賃料を出すなら、都心のビルを借りることができるのだから、苦戦するのも当然だ。2003年が都心のビル供給ラッシュの年といわれたが、そのしわ寄せは、結局中小ビルが負うことになった。しかも大型ビルの大量供給は今後も続くので、中期的に見ても中小オフィスビルの需給環境は、回復の見込みが立たないという状況だ。
そこで、オフィスビルとして建設された物件を住居に転換する「コンバージョン」が脚光を浴びることになった。オフィスとしての需要は厳しくなったとしても、都心に近いという立地を生かして住居として提供すれば、借り手がつくだろうという思惑からだ。しかし、もともとオフィスビルとして計画された建物を無理やり住居に転換するわけだから、ことはそんなに簡単ではない。間取りの制限を乗り越える工夫や、住居として使えるよう新たに設備を加えるなどのリノベーションが必要となる。
見たことのない空間を都市に創り出す
東京R不動産の馬場さんは、オフィスビルのコンバージョンが専門というわけではない。使い手のいない工場や倉庫の空間を活かしてオフィスや住居に転換するなど、もっと広い意味で、都市の中で見捨てられていたような空間に知恵とアイデアで命を吹き込み、誰もが驚くような形で再生させるプロジェクトを手がけてきた。不動産業というとブローカーというイメージが強いが、馬場さんの仕事はその対極にあり、まさにクリエイターの名にふさわしい。馬場さんは大学で建築を専攻し、某大手広告代理店でイベント・プロデュースなどを手がけた後、不動産業の世界に飛び込んだ。「誰も見たことのない空間を創り出すことが好き」という馬場さんが主宰する東京R不動産のホームページには、こうした視点に立って手がけられた再生プロジェクトや、住宅情報誌などでは決してお目にかかれない「特殊物件」が数多く紹介されていて、月間のアクセス数が10万件を越える人気サイトになっている。
この馬場さんが手がける「コンバージョン」プロジェクトなので、ユニークな取り組みが随所に見られた。
馬場さんは、まず、このどこにでもありそうな中小オフィスビルが、隠し持っていた住居としての潜在的価値に着目した。それは、ビルの北西側、隅田川に面した展望だ。月島、佃島の高層タワーマンション群が広がり(写真)、はっとさせられるような展望が目の前に現れる。
天井をぶち抜き、屋上にペントハウス
この風景に感動して、このビルの再生コンセプトがイメージできたという。驚いたことに馬場さんは、この風景を眺めることができるようにとバスタブを置いたペントハウスをビルの屋上に作ってしまう。最上階(10F)の部屋の屋根をぶち抜き、このペントハウスと螺旋階段で結ぶというプランだ。世にいくつか出回っているオフィスビルをコンバージョンしたマンションは、一般のマンションの間取りを無理やりオフィスビルに押し込んだという印象がどうしてもつきまとうのだが、ここまでやってしまうと、これはもう全く別物、オフィスビルの痕跡を全く残さない空間として生まれ変わる。
その他にも、あらかじめプロジェクターとスクリーンが設置されているシアタールームや壁面全体が書棚になっている部屋など、ユニークなコンセプトのルームが計画されている。しかも、これらを全て賃貸住宅として提供し、最上階のペントハウス付きルームなど、いくつかの部屋についてはオークション方式で借り手を決定し、賃貸住宅だけれども、借り手の意向を内装工事などに反映させていくつもりだという。
不動産のマーケットというのは、個々の物件が、×LDKというように規格化されているため、立地、建物の築年、賃料という軸にほとんどがプロットできるというのが常識となっている。しかし、この常識は、一見分かり易く便利なように見えるが、実は供給者側に立った論理であることに気がつく。人の暮らしとか人生は、×LDKという規格化された空間に押し込まれてしまうはずがないからだ。馬場さんのいう「空間を楽しむ」という言葉は、言い換えれば「人生を楽しむ」「自分の暮らし方を追求する」ということでもある。
屋上ペントハウスのバスタブに浸かり、高層マンション群が立ち並ぶ隅田川の夜景を眺めながらワインを楽しむ・・・・こんな暮らしが賃貸住宅で可能になるというのだから驚きだ。ほんとなら私がまず借り手として手をあげたい所だが、既に住宅ローンを抱えて、身動きができない。う~ん残念!
(カトラー)
ホリエモンの拝金主義とは?
新聞社を辞めたガ島通信さんが日経BP社のポータルサイト「nikkeibp.jp」で実名ブログをスタートさせ、ホリエモンのことを取り上げている。ニッポン放送の社員が「ホリエモンにはリスナーに対する愛がない」という声明を出したあたりから、ホリエモンに対して拝金主義のイメージがつきまとうようになったと指摘している。
「今日も元気だタバコがうまい!」といえない時代
前回のJT(日本たばこ産業)に関するエントリー記事で
「最近の『禁煙ファシズム』『健康ファシズム』の蔓延はどう考えても行き過ぎだと考えており、天の邪鬼を自認するカトラーとしては、数年前からあえて『開煙』を宣言している」
と書いたところ、Domizさんから以下のようなコメントをいただいた。
n個のヲタとマツケンサンバ
3月8日は、誰が決めたかしらないが、サンバの日で、「マツケンサンバⅡin東京ドーム」の公演日だ。前の記事でも報告したが、Tinkleさんのブログでドーム公演のことを知り、思わずチケットを購入してしまった。数時間前まで参加していた「マツケンサンバin 東京ドーム」は大変な盛り上がりであった。世の中の評論家の皆さんは、こうしたイベントを社会現象として「あーだ」「こーだ」と解釈・分析するのだろうが、そうした言説のほとんどは余計なお世話である。現場に来なさい、そして踊りなさい。
2010年 映像・メディアビジネス 未来への旅(7) ~ライブドアvsフジテレビ問題の行方:攘夷論を排す~
ライブドアに批判続出・与党内で
与党内で18日、ライブドアが東京証券取引所の「立会外取引」を活用してニッポン放送株を大量に買い付けたことに批判が続出した。(NIKKEI NETより)
ライブドアvsフジテレビの問題で、ライブドア叩きの論調が強まりつつある。論点の中心は、ライブドアが「立会外取引」を活用してて「抜け穴的」にニッポン放送株を取得したという指摘。加えて、ニッポン放送株取得の資金を米投資銀行リーマン・ブラザーズを通じて調達しており、結果としてライブドアが外資の傀儡となって、日本のメディアの公共性を脅かすことにつながるという主張である。
カトラーが魔都「上海」を行く① ~上海の幸運の木(ラッキー・ツリー)~
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昨年、シャングリ・ラ ホテルが主催したパーティに参加して、アトラクションで開催された抽選会でラッキーなことに浦東(Pudong)シャングリ・ラの宿泊券が当たってしまった。先週の連休、中国はちょうど旧正月にあたっていたが、カトラー家の奥様と2人して上海行きとあいなった。
2010年 映像・メディアビジネス 未来への旅(6) ~Seoul Digital Media Cityの実験~
先々週、六本木ヒルズで慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のオープンフォーラムが開催された。SFCらしいユニークな研究発表やセミナーが開催され興味深かったが、ユビキタス・テクノロジーの分野では、MIT(マサチューセッツ工科大学)からこのフォーラムに参加したアデル・サントス教授による韓国のソウル・デジタル・メディアシティー(Seoul Digital Media City)についての報告が印象に残った。
「無印の家」というドールハウス
有楽町の無印良品ショップの改装を機に、店内に「無印の家」のモデルハウスがオープンした。
日用雑貨、ファッションに始まり、最近では家電、生花やパン、惣菜にいたるまで、生活領域全般にわたってブランドを展開している無印良品をみていると、いずれ「家」を手がけるだろうと考えていた。予想通りというわけではないが、今年の年頭に新聞広告で「無印良品の家」を提供することを宣言し、4月には、三鷹にモデルハウスをオープンさせた。スケルトン・インフィルをベースにした「編集していく住まい」という考え方と、大きな吹き抜けを持った箱型の一室空間の提案は、現在の日本の住宅市場を前提にすれば極めて大胆なものといえるだろう。
都心マンションブームの落とし穴
週末が近づくと、都心マンションの売り出しを告知するチラシ広告が、毎週のように入ってくる。
秋葉原の旧青果市場跡地には、40階建ての高層マンション「TOKYO TIMES TOWER」が、品川では、2000戸をこえる巨大マンションプロジェクト「ワールドシティタワーズ」の建設が進んでいる。
カリスマの頓死あるいは詐欺師の生誕
堤義明氏辞任:西武鉄道Gの全役職退く 保有株を大量訂正 <毎日MSNより>
西武鉄道グループのコクドの堤義明会長は13日、東京都内で記者会見し、コクドとグループ会社の全役職を辞任し、経営の第一線から身を引くことを明らかにした。コクドが筆頭株主になっている西武鉄道の株式保有比率を有価証券報告書に過少に記載していた事実を明らかにし、責任を取った。
2010年、映像メディア・ビジネス 未来への旅(3) ~楽天、ライブドアもうひとつの戦い~
球団経営の熱意互角 プロ野球参入ヒアリング <asahi.com記事より>
ライブドアか、楽天か――。両社のプロ野球参入を巡る争いが熱を帯びてきた。6日のヒアリングで、両社の回答内容には決定的な差は見あたらなかった。両社とも資金力は豊富。ライブドアの堀江貴文社長、楽天の三木谷浩史社長とも、球団経営への熱意を示した。日本プロ野球組織(NPB=日本野球機構)が設置した審査小委員会は、今後も会議を重ね、審査を進める。
2010年、映像メディア・ビジネス 未来への旅(2)

ユビキタス(ubiquitous)という言葉の語源はラテン語で、「神は同時に、いたるところに存在する」という意味だという。パソコンの基礎技術をはじめ数々の革新的なテクノロジーを開発したゼロックス社のパロアル研究所が、90年代の初頭に、この言葉を用いて「ユビキタス・コンピューティング」という概念を提唱した。
青山ブックセンター倒産!~出版業界おわりのはじまり~
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<写真:新文化ニュースより>
青山ブックセンターが営業中止 おしゃれな店づくり定評<asahi.comより>
東京、神奈川に7店舗をもち、芸術、文化関係の出版物などに重点を置いた個性的な品ぞろえで知られる書店「青山ブックセンター」(本店・東京都渋谷区)が、16日限りで営業を中止した。取引先の出版取次会社の栗田出版販売がこの日、東京地裁に同書店のグループ3社の破産申し立てをしたため、営業の継続を断念したとみられる。
バレエの経済学 ~新貴族の登場~

<この夏公開の映画「バレエ・カンパニー」>
わが家の娘が通っているバレエ教室の発表会があった。
少女たちが日頃の練習の成果を一生懸命に発表する姿には心を打たれるものがあったが、ふと我に返って考えると、これほど「投資」と「リターン」が見合わない世界も他に無いのではないかと思えた。
懲りない人々、シリコンバレーの魂
私が初めてシリコンバレーに行ったのは、2000年の12月のことだった。その時期は、ちょうど米国のインターネット・バブルの熱狂が頂点にまで達し、甘い砂糖菓子が崩れるように自壊過程に入ったことが鮮明になり始めていた頃に当たる。
ベンチャーキャピタリストやITインダストリーの面々のコミュニティーで一世を風靡した雑誌「Red Herring」のパブリッシャーだったTony Perkinsが「インターネットバブル」という本を著し、インターネット関連株は全部売り払えと警告を発していたが、その後のバブルの崩壊の激しさは、彼の見通しをも上回り、Red Herring自体も休刊に追い込まれる結果となった。
パソコン雑誌のポジション
このブログの記事「マーケティングセンス無き民営化を排す」が、どこかで目にとまったようで Yahoo! Internet Guide 7月号で取り上げられた。
先週末がその雑誌の発売日で、北千住に用事もあったので、千住のサンロード商店街にある書店「ぶっくらんど」に久しぶりに足を向けた。
考えてみれば、ここ1年以上パソコン雑誌を買っていないような気がする。かつてマックユーザーであった時には、Macの専門誌を毎月何冊か買っていたものだが、それも遠い昔のことのように思える。パソコン雑誌の売り場にもすっかり近づいていない。
「日光」は世界ブランドとして再生すべし

日光の元気がない。日光だけでなく、高度成長期には団体客で溢れかえった全国の温泉場に閑古鳥が鳴いており、地方経済の凋落ぶりを象徴する風景になっている。木村剛氏の「週刊!木村剛」でもこうした状況について取り上げたJUKE BLOGさんの記事が紹介されていた。
Lost in Translation(ロスト・イン・トランスレーション) とサントリー「響」
「Lost in Translation(ロスト・イン・トランスレーション)」について前回の記事とは別の角度から取り上げてみたい。
この映画では、ビル・マーレイが演じる主人公のボブは、日本にサントリーのウィスキー響のCM撮影のためにやってくる「外タレ」の設定になっている。撮影現場での日本人のディレクターとのやりとりがこの映画のハイライト部分のひとつだ。ディレクターは、主人公ボブの演技について色々注文を出すのだが、言っていることがほとんど意味不明、少なくとも翻訳不可能といった内容で、間に入った通訳は、結局「あっち向いて笑え」としか訳さない。私も含めて観客は、途方に暮れる主人公の表情や、わめき散らす日本人ディレクターの姿に苦笑する。
驚いたことだに、こうした場面に日本人蔑視を見て、この作品を批判をしている人たちがいるようだ。
【ビッグイシュー日本版とソーシャルエンタープライズの可能性】

数寄屋橋の交差点を渡ろうとしたら、昨年あたりからblog上でも話題になっていた「ビッグイシュー日本版」をホームレスのオッチャンたちがドラ声をはりあげて販売しているのに遭遇.。さっそく一冊(200円)買い求めたら、ゾロゾロ5人くらいのオッチャンが寄ってきて、ぐるりと取り囲まれ、次々とお礼をいわれ面食らった。
【クイール写真展と秋元良平さんのこと】
<クイール写真展> 2004年3月9日(火)~14日(日) 半蔵門 JCIIクラブ 25
この週末から全国で映画「クイール」がロードショーされる。
この映画の原作本「盲導犬クイールの一生」(文藝春秋社刊)は出版不況の中にあって80万部の大ベストセラーとなったことは誰もが知るところだ。
その公開に先立って、半蔵門のJCIIクラブで、この本の原作者で写真家の秋元良平さんの写真展「クイールのまなざし」が開催されている。原作本で紹介された写真に加えて未公開の作品も展示されるなど、世のクイールファンにはたまらない内容だと思うが、その初日に訪れてみると写真展の会場は意外にもひっそりとしている。人ゴミが駄目な性質なので個人的には助かったが、どうしてこんなにひっそりしているのかと怪訝な思いがした。
【団塊ジュニア、フリーペーパーで捕まえて】
銀座を歩いていたら、リクルートのスタッフが新しいフリーペーパーを配布しているのに出くわした。また、クーポンどっさりのホットペッパーを配っているのかなと思ったら「R25」という新しいフリーマガジンだった。フリーペーパー流行りの昨今だが、広告情報だけで構成されたホットペッパーなどと異なり、「R25」は格闘家の高山善廣のインタビュー特集を組むなど、なかなか頑張った内容。媒体企画書を取り寄せて見ると、25~30才代のヤングビジネスマン(いわゆるM1、団塊ジュニア世代)をターゲットにリクルートと某大手広告代理店が共同開発したメディアであることがわかった。「R25」はこれまでリクルートとは縁の薄かった自動車、IT、飲料メーカーなど大手ナショナル広告主を取り込むことを大きな狙いとしている。3月にテスト発行を重ね、7月から定期刊行化、最終的には100万部をめざすという。
【北千住○I○Iの勝算】

カトラーの地元である北千住で、丸井の新店舗が27日にオープンした。首都圏のターミナル駅の中でも北千住は最後の大規模再開発案件といわれ、再開発プランに着手してから丸井のオープンまで20年を要したという。地元の地権者間の調整が遅々として進まなかったのが大きな理由。この間、さまざまな百貨店、スーパーの名前が再開発の核店舗候補として上がっては消えた。あの「そごう」や「西武」も一時は有力と伝えられたが、バブルの崩壊とともに聞かなくなり、結局、イトーヨーカドーと丸井の一騎打ちになった。北千住はイトーヨーカドーの発祥の地でもあり、最後まで粘ったようだが丸井が出した条件には敵わなかったという。意外なことに、この北千住店が丸井にとっては最大規模の店舗となる。
【恐るべし30代のOLパワー】
今回のバスツアーの参加者の中心は30代のOL。中には熟年のおばさん3人組というグループもいたが、大方は会社勤めをしている仲間2~3人のグループで来ていた。新宿を出発すると、あちこちでさっそく始まったのが会社の上司の悪口、同僚の噂話。気のあった仲間で来ていることだからなかなかの盛り上がりだ。6時半の出発だから、7時を過ぎてお弁当がバスの中で出た。村井君はOLの心の機微を知り抜いているので、ツアー最初のお弁当には相当気合いを入れた。ホテルオークラと話をつけて桃花林(中華料理)にこのツアーのための特製弁当を作らせたのだ。「おいしいものを少しづつ」というセオリーをきちんと押さえてあり、OLの皆さんからは大好評。逆にこの最初の関門でポイントを外すと大変なことになってしまっただろう。カボチャのバスに乗ったOLの皆さんは東京を離れるに従って、女王様(シンデレラ)に変身しつつある。下手をすると女王様の日頃の不満や厳しいお叱りを一身に受けることにもなりかねないわけだ。
【那須高原まったり温泉バスツアー】
「那須高原まったり温泉バスツアー」なるものに、縁があって飛び入り参加した。
OLを読者にするフリーペーパー、シティリビングが主催したこのバスツアーは参加者のほとんどが30代のOL。金曜日の夜、新宿を出発するバスに乗って那須温泉に向かい、翌日のんびり温泉めぐりをして、溜め込んだストレスや疲れを癒してもらおうというユニークな企画だ。参加費もバス代、宿泊代まとめて1万円と超お値打ちとあって、私が乗り込んだバスは既にOLたちで満杯だった。
30代のOLのツアーに40代のオヤジである私ことカトラーがそもそも何故参加するのか?やっかみ(?)もあってか周りからさまざまな憶測を呼んだ。どんないきさつでこのバスツアーに参加することになったのか説明しよう。
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