私は商店街の味方です!大規模ショッピングモールの黄昏と商店街の復活

Photo わが家には長じた娘が2人いるが、彼女たちがまだ幼かった頃、足立区の商店街のうどん屋(製麺販売)の3階に間借りしていた時期があった。写真は、年賀状用に撮った当時の写真である。「玉うどん」という、うどん屋の看板が、その頃のカトラー家の目印だった。

商店街の通りに面した窓を開けると、眼下に向かいの八百屋の軒先が見えた。
とある週末の夕方、娘をその八百屋におつかいに行かせ、その様子を窓から眺めていると、八百屋のおやじが、明日になれば真っ黒に変色してしまうような萎びた椎茸をしきりに娘に売りつけようとしている。

「おい、おやじ、そんな半端ものうりつけるな!」

と窓から首をだして怒鳴ると、八百屋のおやじは頭上の私の姿に気が付いて、ばつの悪そうな顔をして「お手伝いできる良い子だからおまけしてやろうっていってたんだよなあ、嬢ちゃん」と娘の頭を撫でながら言い訳してみせる。
商店街の人々は、せこい人たちが多かったが、気持ちに裏表のない、気のおけないいい人ばかりだった。

全国で急増するシャッター通り商店街

その商店街が、全国で存亡の危機に立たされているという。中でも地方都市の商店街の衰退、荒廃ぶりは目を覆うばかりである。地方都市に出張した折などに、地元の商店街などを覗いて見るのだが、人もまばらで半分近い店がシャッターを下ろしている所が増えている。

こうした状況をもたらしたのは、地方都市の過疎化や郊外型の大規模ショッピングモールやロードサイド店が乱立して、商店街が展開している中心市街地から人がいなくなったことなどが原因とされている。商店街に再び人を呼び戻そうと、アーケード建設や駐車場の整備など様々な対策が講じられたが、一部の建設業者が潤っただけで、ほとんど効果らしい効果をもたらさなかった。

カトラー家が住んでいた商店街の近くにも、昨年、イトーヨーカドー系のArio(アリオ)という、シネコンなども兼ね備えた大規模ショッピングモールが開店した。
ところで、私はこの手のショッピングモールというやつが大の苦手である。品揃え、客の嗜好や回遊導線、接客マニュアルやクレームの処理まで全てが計算づくで管理されていて、そこに居るだけで自分も商品のひとつにさせられてしまったような気がして息苦しくなってくる。ファミリー層が最大のターゲットだから、家族連れが多いのだが、彼らを見ていると「家族ごっこ」をさせられているような嘘臭さがショッピングモールの空間には充満しているように感じる。

現在の「ファミリー」層にとって、週末に郊外のショッピングモールに車で出かけて行って一緒に消費をすることが、「家族」であることを確かめる唯一の「ハレの時間」になっているのではないか。日頃は携帯電話やゲーム機を覗き込むばかりで、親の言うことなど耳をかさない子供たちをとにかく車に押し込んでショッピングモールに連れていき、たいして欲しがってもいないモノを買い与えて家族ごっこをやっているというのが、今の日本の「ファミリー」の平均像だといったら世のファミリー族から顰蹙をかうだろうか。

ファミリー幻想の終着地としての大規模ショッピングモール

Photo_2 「ファミリー」幻想は、長く日本人の消費を牽引する原動力となっていた。ファミリーレストラン、デパート、遊園地、家族旅行といった「ハッピーファミリー(幸せな家族)」のための商品やサービスが日本の消費の中心トレンドをつくってきた。しかし、「ファミリーレストラン」が、「ファミレス」となり、高校生や暇な主婦連中がたむろする場になってしまったように、「ファミリー」という言葉は、今や使うのにも気恥ずかしさが伴う死語になりつつある。そうしてみると、現在、隆盛を極めているといわれる郊外型の大規模ショッピングモールやアウトレットは、日本人が高度成長時代からずっと抱き続けてきた「ファミリー」幻想が行き着いた終着地のようなものに見えてくる。消費者の「ハレの時間」を演出するために、ショッピングモールは際限なく巨大化し、ディズニーランドのような場所に近づいていくだろう。

しかし、私の見立てでは、こうしたショッピングモールの隆盛も既に終わりを迎えている。不動産リートや投資ファンドなどショッピングモールの建設に向かっていた資金も金融危機の影響をもろに被り一気にシュリンクしており、消費の減退も相まって閑古鳥が鳴いているショッピングモールもあちこちで見られるようになった。大規模ショッピングモールが廃墟となり、「ファミリー幻想」の墓標として語られる日がやがてくるだろう。

話をもう一度商店街に戻そう。
不況に苦しんでいる商店街の人々には、肥大化したショッピングモールを相手に勝負する必要なんかないといいたい。家族連れで商店街が賑わった高度成長時代を懐かしむ気持ちもわからないではないが、昔に戻ることを夢見たり、逆に商売不振の原因をショッピングモールのせいにしないことだ。大規模ショッピングモールは、買う物がない時代にあって、既に商品やサービスを売っているのではなく、「家族ごっこ」という幻想を売る末期的業態に転換した。

オレオレ詐欺の手口に学ぶ?シニアビジネス成功法

商店街は、もっと真っ当なやり方で開拓できる別の客層があると思う。例えば老人層である。老人にとって今のショッピングモールはわずわらしいだけの場所だろう。勝手のわかった商店街こそ、彼らの受け皿になるべきだと思うが、どうやら商店街は、老人はカネを使わず、老人相手の商売(シニアビジネス)は儲からないという固定観念に縛られているようだが、はたしてそうか?

最近の老人相手の「カネもうけ」で一番の成功?事例を上げるとしたら「オレオレ詐欺」だ。老人達は寂しい暮らしの中で、子供や孫からかかってくる電話を首を長くして待っている。オレオレ詐欺は、そこにつけ込んだ。警察の取り締まりやメディアのキャンペーンにもかかわらず、オレオレ詐欺に代表される「振り込め詐欺」の手口は巧妙化し、被害総額は年間250億円にも達している。犯罪の手口から学ぶというのもどうかといわれそうだが、そこには明らかに考えさせられる何かがある。

機能性飲料の新たなチャネルとして復活する牛乳宅配ルート

まともなシニアビジネスの事例として最近興味深いと思っているのは、牛乳宅配の復活である。牛乳販売店は、高度成長時代に全国網が築かれたが、スーパーなどの出店に押されて、その数は、ピーク時に比べると半減、「斜陽ビジネス」の代名詞といわれた時期もあった。ところが、メグミルク(雪印乳業系)の宅配ルートでは、N―グルコサミンという膝や関節痛を軽減したり予防する機能性素材を添加した商品「グルコサミンパワー」が、日配20万本という大ヒット商品になり、いまや主力であるはずの牛乳の売上げを追い抜いてしまったという。ヒットの要因は、牛乳販売店の店主も高齢化しているので、こうした健康機能をもった商品は、店主が客と同じ目線に立って説明販売できるのが強味になっている。また、宅配ルートの商品は一定期間、習慣的に摂ってもらえるので、グルコサミンパワーのような機能性飲料の場合、効果が体感しやすくリピートに繋がるのだという。牛乳宅配ビジネスは、高齢者向けの新たな販売チャンネルとして復活しつつあるのだ。

商店街が始めた老人向け弁当宅配事業の成功

足立区に東和銀座商店街という全国的に知られている商店街がある。アムールトーワという株式会社を商店街として設立して、「地域の仕事は地域でやる」をモットーに給食事業などのコミュニティビジネスを手がけている。その東和銀座商店街が、老人世帯に対する弁当宅配事業も手がけているが、ユニークなのは弁当容器を使い捨てのものではなく塗り物にして、食べ終わったあとの容器をいちいち回収していることだ。訪問して回収するのは確かに手間がかかるが、老人たちと直に顔を合わせる機会が増えることで、メニューに対する要望や老人達の健康状態なども確認することができるのだという。そうしたフェイストゥーフェイスの関係を築いていることが他の弁当販売事業者にはない強味になっている。

シニアビジネスに可能性があるといっても、今のままの商店街では、老人達の心をつかむことはできないだろう。オレオレ詐欺のように、手を変え品を変えコミュニケーション手法に工夫を凝らす、あるいは、牛乳宅配のように、同じ目線に立って商品を紹介したり、家まで届けるといった新しいサービス機能を開発することが不可欠だ。

先日、久しぶりに昔住んでいた商店街を歩いてみた。肉屋のおっさんも、鶏肉屋のおばさんもまだまだ元気で店に出ている。「おじょうちゃん、元気かい?」と八百屋のおっさんが笑いながら声をかけてきた。

「今日はいい椎茸があるよ、安くしとくからもってきな」

またかと思わず身構えたが、見ると、ぷりぷりしたいい椎茸だった。

(カトラー)

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日経BPの「朝イチメール」というケータイへのコラム配信サービスが来週からスタートします。その火曜日のコラム「カトラーのマーケティング時評」をブロガーとして担当することになりました。興味をもっていただけるようなら、ぜひ以下から登録してください。(登録は無料です)

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「表参道ヒルズ」シャッター通り商店街  ~ブランド突然死の時代~

Omotesanndou_brand_moal4_2 20年前の表参道は今とは違って人通りもまばらな閑静な場所だった。その頃、知人の仕事場が伊藤病院の裏にあったので、よく辺りをぶらつき、散歩の途中でよく立ち寄って覗いて見たのが同潤会アパートだった。
同潤会アパートは、関東大震災後、大正期に建設された日本のコンクリート住宅の草分け的建物で、既にかなり老朽化が進んでいたが、アーティストやデザイナーが入り込み、ブティックや雑貨店を開き、表参道のランドマーク的存在になっていた。再開発の話が持ち上がった時に、何とか残したいという声が方々から上がったが、最終的には取り壊されてしまい、3年前に森ビルが経営する「表参道ヒルズ」に生まれ変わった。

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空間の魔術師、村野藤吾の”音楽” ~モダニズムを超えて~

Photo_2 村野藤吾という建築家を知っているだろうか。
建築を少しでもかじったことのある人なら、「東(東京)の丹下、西(関西)の村野」といわれ、丹下健三と並ぶ、日本が生んだ偉大な建築家であることは誰でも知っているのだが、一般人の間では、丹下健三のような知名度は無い。しかし、日比谷の日生劇場や大阪そごう百貨店を設計した建築家であるといえば、村野の名前は知らなくても建物が放っている独特のオーラと印象がきっと記憶に深く刻まれているはずだ。

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木造ドミノ住宅とウッドマイレージから見える住宅産業の未来

Mokuzou_domino_photo このブログで以前紹介した東京町家の迎川さんが、いよいよ動き始められた。迎川さんとは、「あたり前の家」ネットワークでご縁があり、そのサイトで往復書簡ブログをやらしていただいているのだが、その迎川さんが、今春からいよいよ『木造ドミノ研究会』という、工務店ネットワークを立ち上げられたのだ。

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日本農業の出口

Cozmos2 毎年の夏に、妻の実家に里帰りすると、そこに美しい光景が広がっている。コスモスの花畑だ。実家の周り一面にコスモスの花が咲きほこっている。
老いた両親が住む家は、稲作と酪農を中心に営む山間の農村にあるのだが、里帰りする度に感じるのは、その美しい「コスモス花畑」が、年々拡大していることだ。

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「未来都市」群馬県・大泉町のCANTA GALO

Nishikoizumi_canta_galo 群馬県の東武伊勢崎線、館林駅から小泉線という単線が西に向かって伸びている。その小泉線の終着駅、西小泉駅に降り立つと目の前に立ち現れる光景に誰もが驚かされるだろう。
昔の西部劇映画に出てくるような、三角屋根の駅舎には、30分間に一本程度しか電車が往復しないので、人影もまばらで駅員もいない。駅前の広場に降り立つと、立ち並んでいる商店にポルトガル語の看板が掲げられていて、ここが日本とはとても思えない景色が広がる。

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耐震偽装問題の彼方に見える「住宅金融革命」という陰謀?

Fuyushiba

【改正建築基準法】自民党が改善を要請、冬柴国土交通大臣は制度見直しを否定

建築基準法改正に伴い建築確認の停滞などが生じている問題で、自由民主党国土交通部会は10月4日、冬柴鉄三国土交通大臣に対し、確認制度の見直しを含めた改善策を検討するよう求めた。 (nikkeibp.netより)

今年の6月に改正された建築基準法の運用をめぐって、建築業界が大変なことになっている。

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安倍晋三の敗北と小沢一郎のサブマリン戦略

Ozawa_02 参議院選挙後、このブログでも取り上げた安倍首相の「カメラ目線」に変調が見られる。以前は、カメラだけを正視して喋っていたのが、チラチラとインタビューする記者に目線を送る動作を織り交ぜるようになったのだ。「首相のカメラ目線」のことは、このブログだけでなく、様々なところで不評をかっていたようで、それに懲りたのか、あるいは無能なPRエージェントのクルクル変わるご託宣に相変わらず生真面目に従っているからなのか、「メディアへの露出」の仕方をしきりに工夫している様子がうかがえる。

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ジェントリフィケーションの錬金術と向島ルネサンス

Ts_tower01 このブログの「谷根千(やねせん)」に関するエントリー記事でも取り上げたが、都市再開発の手法に「ジェントリフィケーション」という考え方がある。
根津はもともと交通の便の悪い、ひなびた下町に過ぎなかったが、地下鉄・千代田線の開通で都心へのアクセスが良くなったことをきっかけに、80年代に入ると、アーティストや編集者たちが移り住むようになった。

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あたり前の家づくり運動とコモン・センス

Atarimae_book_image 10年ほど前になるが、実家の建て替え話が持ち上がり、どんな家を建てるのかについて研究したことがあった。人並みに住宅雑誌を買い込んで眺めたり、住宅展示場に足を運んだりしたが、驚かされたのは、日本の住宅は、良く言えば百花繚乱、工法(建築材料)×デザインパターンの数だけヴァリエーションがあって、さながら通販カタログ化している現実だった。

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築地(TSUKIJI)の豊洲移転に断固反対する

Maguro 日曜日の朝、久しぶりにテレ朝のサンデープロジェクトを見ていたら、東京都知事選の候補者が顔を揃えて討論をやっていた。話の内容で関心が持てたのは、「築地」の移転問題である。

東京都は、2012年までに現在の築地市場を豊洲に全面移転することを既に決定している。石原慎太郎、浅野史郎、黒川紀章、吉田万三という顔ぶれの中にあって、築地の移転問題を選挙の争点に掲げていたのは、黒川紀章である。移転反対を掲げる中卸業者たちが集まって、3月7日に行われた移転反対デモに参加するなどして築地の移転に反対する姿勢を明確にしている。

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上海ヒルズとバベルの塔 ~森泰吉郎からのメッセージ~

Shanghai_hills3 森ビルが中国の上海市で建設中の地上101階建て超高層ビル「上海環球金融中心」(高さ492メートル)など都市開発プロジェクトの名称を「上海ヒルズ」と決めたことに対し、上海市当局が「まず英語ありきの名称は認められない」などと不快感を示していることが22日、明らかになった。 (Fuji Sankei Business i.より)

森ビルが上海に建設中の超高層ビルに「上海ヒルズ」という名称をつけたことに対して、中国当局より待ったがかかった。

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映画「上海の伯爵夫人」と上海の箱庭世界

The_white_countess 上海が「魔都」と呼ばれた1930~40年代を舞台にした映画「上海の伯爵夫人」(ジェームズ・アイボリー監督作品)が上映されている。原作と脚本は、「日の名残り」などの作品で知られる日本生まれの英国人作家、カズオ・イシグロだ。

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ラビリンス(迷宮)築地の女神

Mako0111 久しぶりに土曜日の築地を歩いてみて驚いた。

場外市場の人出が多く、以前では考えられない賑わいを呈している。よくよく見ると場外市場の店舗の顔ぶれも入れ替わり、新顔のすし屋があちこちにできていて、どこもいっぱいである。昔の築地は、土曜日の昼下がりともなれば、仕込みにきたプロの姿も消え、閑散とした印象だったが、まるで様変わりだ。

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スマート・アパートメントが目指すアパート市場のパラダイムシフト

renewal_room_small 都市の住宅インフラの中で「暗黒大陸」のような存在といわれるのが、「アパート」である。

1960~70年代、多くの若者たちが東京や大阪などの大都会をめざしたが、そうした都市流入者の受け皿として大量に建設されたのが「アパート」だった。90年代の土地バブル時代には、相続税対策と土地活用の手法として、やはり大量のアパートの建設ラッシュがあった。借金をしてアパートを建てれば、相続発生時の相続税が軽減でき、しかも、ハウスメーカーなどが、土地オーナーに対して入居者の有無にかかわらず賃料の6割程度を保証するという、「家賃保証」のシステムを始めたことで、地方都市も含め全国で一気にアパートの建設が加速した。

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釜竹で恋人と饂飩を食す

kamatake 根津権現の入口近くにできた讃岐饂飩の店「根の津」をとりあげたことがある。その同じ根津に「釜竹」(かまちく)という饂飩の名店がまたひとつオープンした。

釜竹は本店が大阪の羽曳野にあり、関西でも名の通っている名店だが、その東京店が根津にオープンしたのだ。

饂飩を好んで食すようになったのは、実は最近のことだ。

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頭の良くなる家 ~子供を勉強部屋から解放せよ~

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「頭の良くなる家」というものがあると知ったのは、このブログに何回か登場してくれている慶応大学SFCの渡邊朗子助教授の話からだった。渡邊先生は、建築とITの融合領域でユニークな研究活動を展開されている気鋭の学者であり建築家だが、その研究テーマにITによって空間を知能化する「スマートスペース(知能化された建築空間)」という考え方がある。「頭の良くなる家」というコンセプトは、それと似かよっているようにも見えるが、だいぶ意味が異なり、ある面、眉唾っぽい響きさえある

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ハーフリタイアという生き方

scout
米国のベンチャー経営者や、猛烈な仕事ぶりで知られる金融ディーラーの中には、30代で稼いで40代になったらリタイアすると公言している人が少なくない。スポーツ・アスリートと同様、ベンチャーや金融ビジネスの激務とストレスには、若い体力と知力がなければ耐えられないということなのだろう。日本では、あまりそういう話を聞かなかったので、日本人には馴染まないライフスタイルなのだろうと勝手に思いこんでいたが、「ハーフリタイア族」と呼ばれる人々が登場してきているらしい。

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押上、木賃アパートメントの悦楽

spice_cafe
もう死語になりつつあるが、「木賃アパート」という言葉がある。
4畳半一間、風呂無し、共同トイレという、今では信じられないような住空間にかつての日本の若者たちは肩を寄せ合って暮らしていた。

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賃貸住宅の悦楽

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賃貸マンションやアパートというと決まり切った間取りと、狭苦しい空間というイメージしかなかったのだが、その常識に挑戦する取り組みが現れている。

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屋上ペントハウスのバスタブから隅田川の夜景を眺める生活

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東京R不動産を主宰する馬場さんから、新しいプロジェクトの内覧会の通知をもらった。門前仲町にあるオフィスビルを住居に転換する「コンバージョン」を手がけることになり、そのビルをスケルトン状態で一般に公開する内覧会イベントを開催するという。

おひさしぶりです。
今日は、今進めているプロジェクト、門前仲町リノベーション物件のスケルトン内覧会へのお誘いです。
三井不動産が門前仲町の隅田川沿いに所有していたオフィスビルを、レジデンスに改造しています。
業界最大手がとうとうオフィスコンバージョン。数年前にはゲリラ的に動き始めた頃から考えると、
東京も大きく変わっていることを実感しています・・・・・

そのオフィスビルは、東西線、門前仲町の駅から隅田川に向かって7~8分ほど歩いた、永代橋の手前にあり、三井不動産がバブルの地価高騰期に地主との共同事業によってオフィスビルとして建設したものだった。

中小オフィスビルの再生手法「コンバージョン」

ここ数年の都心の高層オフィスビルの建設ラッシュによって、こうした中小ビルの需給バランスは完全に崩壊してしまった。都心のオフィスビルの賃料は、バブル時代のピーク時には、坪当たり10万円を超えることが珍しくなかったが、この10年でほぼ半分以下に下落し、現在では丸の内であっても古いビルなら3万円以下で借りられるケースも出ている。バブル時代の強気なオフィス需要予測を頼りに、門前仲町や月島といった都心の周辺部は、競ってオフィスビルが建設され、そうした物件は、2~3万円の賃料がとれることを前提に事業計画が組まれているケースが多い。この水準の賃料を出すなら、都心のビルを借りることができるのだから、苦戦するのも当然だ。2003年が都心のビル供給ラッシュの年といわれたが、そのしわ寄せは、結局中小ビルが負うことになった。しかも大型ビルの大量供給は今後も続くので、中期的に見ても中小オフィスビルの需給環境は、回復の見込みが立たないという状況だ。
そこで、オフィスビルとして建設された物件を住居に転換する「コンバージョン」が脚光を浴びることになった。オフィスとしての需要は厳しくなったとしても、都心に近いという立地を生かして住居として提供すれば、借り手がつくだろうという思惑からだ。しかし、もともとオフィスビルとして計画された建物を無理やり住居に転換するわけだから、ことはそんなに簡単ではない。間取りの制限を乗り越える工夫や、住居として使えるよう新たに設備を加えるなどのリノベーションが必要となる。

見たことのない空間を都市に創り出す

東京R不動産の馬場さんは、オフィスビルのコンバージョンが専門というわけではない。使い手のいない工場や倉庫の空間を活かしてオフィスや住居に転換するなど、もっと広い意味で、都市の中で見捨てられていたような空間に知恵とアイデアで命を吹き込み、誰もが驚くような形で再生させるプロジェクトを手がけてきた。不動産業というとブローカーというイメージが強いが、馬場さんの仕事はその対極にあり、まさにクリエイターの名にふさわしい。馬場さんは大学で建築を専攻し、某大手広告代理店でイベント・プロデュースなどを手がけた後、不動産業の世界に飛び込んだ。「誰も見たことのない空間を創り出すことが好き」という馬場さんが主宰する東京R不動産のホームページには、こうした視点に立って手がけられた再生プロジェクトや、住宅情報誌などでは決してお目にかかれない「特殊物件」が数多く紹介されていて、月間のアクセス数が10万件を越える人気サイトになっている。
この馬場さんが手がける「コンバージョン」プロジェクトなので、ユニークな取り組みが随所に見られた。
馬場さんは、まず、このどこにでもありそうな中小オフィスビルが、隠し持っていた住居としての潜在的価値に着目した。それは、ビルの北西側、隅田川に面した展望だ。月島、佃島の高層タワーマンション群が広がり(写真)、はっとさせられるような展望が目の前に現れる。

天井をぶち抜き、屋上にペントハウス

この風景に感動して、このビルの再生コンセプトがイメージできたという。驚いたことに馬場さんは、この風景を眺めることができるようにとバスタブを置いたペントハウスをビルの屋上に作ってしまう。最上階(10F)の部屋の屋根をぶち抜き、このペントハウスと螺旋階段で結ぶというプランだ。世にいくつか出回っているオフィスビルをコンバージョンしたマンションは、一般のマンションの間取りを無理やりオフィスビルに押し込んだという印象がどうしてもつきまとうのだが、ここまでやってしまうと、これはもう全く別物、オフィスビルの痕跡を全く残さない空間として生まれ変わる。
その他にも、あらかじめプロジェクターとスクリーンが設置されているシアタールームや壁面全体が書棚になっている部屋など、ユニークなコンセプトのルームが計画されている。しかも、これらを全て賃貸住宅として提供し、最上階のペントハウス付きルームなど、いくつかの部屋についてはオークション方式で借り手を決定し、賃貸住宅だけれども、借り手の意向を内装工事などに反映させていくつもりだという。

不動産のマーケットというのは、個々の物件が、×LDKというように規格化されているため、立地、建物の築年、賃料という軸にほとんどがプロットできるというのが常識となっている。しかし、この常識は、一見分かり易く便利なように見えるが、実は供給者側に立った論理であることに気がつく。人の暮らしとか人生は、×LDKという規格化された空間に押し込まれてしまうはずがないからだ。馬場さんのいう「空間を楽しむ」という言葉は、言い換えれば「人生を楽しむ」「自分の暮らし方を追求する」ということでもある。

屋上ペントハウスのバスタブに浸かり、高層マンション群が立ち並ぶ隅田川の夜景を眺めながらワインを楽しむ・・・・こんな暮らしが賃貸住宅で可能になるというのだから驚きだ。ほんとなら私がまず借り手として手をあげたい所だが、既に住宅ローンを抱えて、身動きができない。う~ん残念!

(カトラー)

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そうだ、栃木、行こう②:クルマをすてよ、町へ出よう

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栃木では、クルマが無いと暮らしていけない。
東京を中心として放射状に広がる交通インフラ網は、栃木や茨城あたりまでくると網の目が急に粗くなり、クルマしか交通手段が無くなってしまうからだ。そのためか、立ち寄った茂木の「道の駅・もてぎプラザ」がやけに繁盛していた。

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カトラーが魔都「上海」を行く②                ~外灘(ワイタン)、新しき「租界」の光と影~

waitan_3.1外灘(Waitang)に並んだビル群、歴史的建造物は、今の「上海」を象徴する顔だ。暗闇の中ライトアップされて黄浦江の水面に浮かび上がるその姿は、妖しいほど美しいが、そこに刻まれた歴史の記憶には暗さがつきまとっている。

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2010年 映像・メディアビジネス 未来への旅(6)       ~Seoul Digital Media Cityの実験~

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先々週、六本木ヒルズで慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のオープンフォーラムが開催された。SFCらしいユニークな研究発表やセミナーが開催され興味深かったが、ユビキタス・テクノロジーの分野では、MIT(マサチューセッツ工科大学)からこのフォーラムに参加したアデル・サントス教授による韓国のソウル・デジタル・メディアシティー(Seoul Digital Media City)についての報告が印象に残った。

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都心マンションブームの落とし穴

mansion2.JPG

週末が近づくと、都心マンションの売り出しを告知するチラシ広告が、毎週のように入ってくる。
秋葉原の旧青果市場跡地には、40階建ての高層マンション「TOKYO TIMES TOWER」が、品川では、2000戸をこえる巨大マンションプロジェクト「ワールドシティタワーズ」の建設が進んでいる。

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ここはどこ?わたしはナポリタン?

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<広場を中心に建物が並ぶ、荘厳な建築物は・・・>

汐留で仕事があり、帰りがけに浜松町に向かってプラプラしていたら、工事中の路地に迷い込んだ。
まあ、歩いて行けばどこかにたどり着くだろうとかまわず歩いていくと、突然、視界が開け、白日夢のように目の前にヨーロッパ風の広場が現れた。

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秋葉原の復活を支えるフィギュア文化

akihabara_cross_field.jpg

<ITmediaニュース>

秋葉原ITセンター、「秋葉原クロスフィールド」が正式名称に
 NTT都市開発、ダイビル、鹿島の3社は4月20日、東京・秋葉原で着工した再開発施設の正式名称を「秋葉原クロスフィールド」に決めたと発表した。高層ビル2つからなる多機能施設が2006年3月までに完成する予定。

秋葉原の青果場跡地(通称ヤッチャバ)に建設が進んでいる再開発ビルが秋葉原クロスフィールドという名称に決まった。
秋葉原の電気街のネオンの間からニョッキリと首を出した工事中の高層ビルは、来年の5月には竣工し、日立製作所の本社が移ってくるという。ITセンターとして大学のサテライト機関も設置され、産学連携の拠点にもなっていくという。

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MARUNOUCHIのブランド戦略の裏側

marunouchi.jpg
<左:かつて爆破テロのあった三菱重工ビルにもブランドショップ 右:今や名物の丸の内の牛のオブジェ>

今、最も変貌を遂げている街はどこか?
それは「丸の内」だーといったら意外に感じるだろうか。えっ?と思うかたは、試みに有楽町から丸ビルに向かって、仲通りを歩いてみてほしい。その変貌ぶりに目を見張るだろう。

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